彼女はひ孫に日本人の名前「KIMURA」を付けた。
カレーからヤンゴンへ戻る日、午後のフライトまで時間があったのでカレワ方面に向かう途中のGyi Kong村を訪れた。そこに暮らす94歳のDaw Hla Kyiさんの家へ行ったが、昨夜眠れず体調が優れないとのことだったが風通しの良い雨軒下の寝床から起き上がると年齢は重ねているが強い眼が印象的だ。彼女は数年前に生まれたひ孫に「Khimula Chibu」と名付けた。「Khimula」とは日本人の名前「KIMURA」を意味している。戦争中この近くに日本軍の病院があり400から500人くらい駐留していたそうで、日本兵の「KIMURA」さんと親しかったそうだ。親しかった内容を聞こうしたが「もう良く覚えていない」と嘘か本当かわからないような答えだった。それまでの受け答えから戦争中の記憶もしっかりしていたから、きっと覚えているのだろうが。。
彼女がひ孫に日本人の名前を付けたことは自分の人生を考えたことだったのだろう。いつかこの名を持つ子が大きくなったら会ってみて、名前を気に入っているか聞いてみたいと思う。