兵庫県伊丹市で写真展「日常のミャンマー」開催中

今週、兵庫県伊丹市で写真展「日常のミャンマー」が開催されている。伊丹市は毎年夏に「平和パネル展」など国際平和についてイベントがあり今年は2月に発生したクーデターなどを受けてミャンマーをテーマに取り上げた。そして私が4月に東京のギャラリー冬青で展示した「日常のミャンマー」に新聞記事などで関心を持っていただき展示につながった。

最終日の日曜はトークイベントもあり、そこで1時間半くらい写真を通して伝える「日常のミャンマー」の話をする。

2005年に軍事政権下のミャンマーを初めて訪れてから民生移管、総選挙をへてコロナ禍、そしてクーデターと様々なことが起きた。私が見てきたこと、聞いたことを中心の内容になると思っている。

しかし、2月1日からもう少しで6ヶ月になる。

コロナ禍だけだったら年末か年明けにミャンマーへ行けるだろうと思っていた。

それが2月1日にミャンマー国軍がアウンサンスーチーさん達を拘束してクーデターを起こして、いろいろなことが大きく変わってしまった。

軍の弾圧で1,000人近い犠牲者(実際はこの数倍居るだろうが正確な数字不明)になり、5,000人以上が不当に拘束され劣悪な環境の刑務所などに押し込まれている。分かっているだけでその中に知人が1人含まれている。

特に最近はコロナデルタ株(インド変異種)の急激な感染拡大に拍車がかかっている。元々充実した医療環境と言えず軍のクーデターで医療従事者が軍に抵抗するためCDM(市民不服従運動)で職場放棄せざる得ず、医療体制が実質崩壊している。去年はアウンサンスーチー氏率いるNLD(国民民主連盟)政権下では不十分な医療環境でも官民一体で感染対策を実施し感染拡大を抑え込んでいた。

この手のことを書き始めると長くなりすぎるので別の機会にまとめようと思うが、

「私の友人知人たち含めたミャンマーの人たちは不当で国民の支持を得て居ない軍が身勝手な理由でクーデターを起こし社会を混乱させ経済も滅茶苦茶にして、小さい子供を含む無抵抗の市民を弾圧してきた。その上コロナ感染が広がりここでも無策・無謀な軍のせいで救える命も救えなくなり、ミャンマーの人口構成が変わってしまうかもしれない」

誰かがSNSで書いてた「無政府状態でコロナ感染爆発するとどうなるか社会実験の材料にされいるミャンマー」の言葉が現実味を帯びている。

私はこの状況を脱しミャンマーの人たちが望む社会を勝ち取るために自分のできることで応援し、軍の不当な占拠を排除してミャンマーの人たちの意思で選ばれた政府が国の再建をめざすことを支援すべきと思っている。

なので今回の伊丹市が国際平和のために私の写真を取り上げてくれたことは大きな意義のあることだと思う。その期待と責任に応えられる様準備を進めてきた。展示を見てトークイベントに参加してくれた人が1人でも多くミャンマーのことに関心を持ち続けるように

それまで私のSNSは写真のことが5割、ミャンマーと事が3割そしてモンブランや食べ物が2割くらいだったが今は9割がミャンマー関係になってしまった。そのためか私と距離を置く人も増えたかもしれない。

私自身も悲惨なミャンマーの状況に対して無関心と思える人たちの態度にストレスを感じてそれが態度に出ていたかもしれない。

ただ、今のミャンマーの状況がこのまま続いてしまう世の中であってほしくない。

私はただ自由と責任のある社会で明るい未来を描きながら暮らすミャンマーへ行き写真を撮りたいだけ。

写真はミャンマーで縁起が良いとされている白い像。場所はザガインのカレーにあったテーマパーク?のような僧院。

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