写真展「Thanaka」が始まり4度目の週末で写真展が終わった。
今回、写真展案内葉書(DM)を毎年年賀状を出している友人知人親戚にも送っていた。来てくれれば幸いだが遠方だったり忙しかったりで半分は「私は元気にこのような活動をやってます」の挨拶のつもりで出していた。
そんななか、十数年ぶりの友人、冠婚葬祭でしか顔を合わせない親戚も何人か来てくれた。そして私の小学校3年4年生の時の担任の先生が来てくれた。十数年前、退職後横浜から伊豆の方へ引っ越されていたのは卒業以来続いていた年賀状のやりとりで知っていた。
ところがDMを出して1週間後くらいに先生から封書が届いた。中には書道展のチケットと一緒に達筆な手紙。先生は数十年、ずっと書道と続け、毎年書道展に出展されていて今回丁度時期が重なり新国立美術館で開催中の毎日書道展に来た帰りにギャラリーへ立ち寄ってくれた。30数年ぶりの再会だったが、昔の張りのある声は健在で直ぐに分かった。
お互い歳は重ねたが先生は先生、小学校の時一番印象に残っている先生だったが先生も私のコトをいろいろ覚えていてくれたのは正直驚いた。3年生になったとき先生が強制では無いが日記を書くことを勧めてくれ、私は4年生までほとんど毎日書いて先生に出していた。ほとんど忘れていたが思い出してみると毎回先生は何かしらコメントを書いていてくれた。小学3年生が毎日書く日記など「誰々とあそんだ」とか「何を食べた」くらいしか書くことなど無かっただろうが・・先生はそんな私の取るに足らない日記を読み一筆加えて返してきてくれ、それを今でも覚えていてくれた。先生曰く「その時のしぶとさ、地道さが今回の写真展に結実している」と感じてくれたそうだ。立派な先生に出会えたことにいまさらながら感謝している。70代中頃にさしかかった今まで病気らしい病気もせず元気に暮らしていると聞きまたこのような機会でお目にかかれればと思っている。
他にもお世話になっているワークショップのメンバーを始め、多くの方々に来て頂き忙しくもうれしい最終週となった。
先日も書いたが2012年末に冬青社のポートフォリオレビューにエントリーする時の要項に書かれた
「オリジナルプリントを自らが販売する決意がある(10枚以上)」
もおかげさまで、12枚購入して頂けた。その中でもギャラリーで初めてお会いし購入して頂けたのは本当に嬉しかった。今後の作品作りの糧となり、そして責任も感じている。
まだ最終の正確な数量は聞いてないが写真集も70冊以上買って頂けたそうで、正直予想していた以上の結果だ。展示前、写真展の時に写真集を何冊用意するか相談したとき私は50冊もあればと思っていたが社長が「100冊用意しましょう」と仰ってくれたのが正しかった。
展示が終わり、先ずは購入して頂いた分をプリントし、一日でも早く届けられればと思っている。
今回2点がEditon No.2を購入して頂いたが、その中の1枚。これは早朝、ホテルでファインダーを観ていたとき偶然大きめの鳥が視界に現れ、慌ててシャッターを切り丁度真ん中に羽根を羽ばたいた状態で撮れた一枚。私自身奇跡的に撮れた一枚として思い入れの強い作品。