2013年7月アーカイブ

4週目の週末

写真展「Thanaka」が始まり4度目の週末で写真展が終わった。

今回、写真展案内葉書(DM)を毎年年賀状を出している友人知人親戚にも送っていた。来てくれれば幸いだが遠方だったり忙しかったりで半分は「私は元気にこのような活動をやってます」の挨拶のつもりで出していた。

そんななか、十数年ぶりの友人、冠婚葬祭でしか顔を合わせない親戚も何人か来てくれた。そして私の小学校3年4年生の時の担任の先生が来てくれた。十数年前、退職後横浜から伊豆の方へ引っ越されていたのは卒業以来続いていた年賀状のやりとりで知っていた。
ところがDMを出して1週間後くらいに先生から封書が届いた。中には書道展のチケットと一緒に達筆な手紙。先生は数十年、ずっと書道と続け、毎年書道展に出展されていて今回丁度時期が重なり新国立美術館で開催中の毎日書道展に来た帰りにギャラリーへ立ち寄ってくれた。30数年ぶりの再会だったが、昔の張りのある声は健在で直ぐに分かった。
お互い歳は重ねたが先生は先生、小学校の時一番印象に残っている先生だったが先生も私のコトをいろいろ覚えていてくれたのは正直驚いた。3年生になったとき先生が強制では無いが日記を書くことを勧めてくれ、私は4年生までほとんど毎日書いて先生に出していた。ほとんど忘れていたが思い出してみると毎回先生は何かしらコメントを書いていてくれた。小学3年生が毎日書く日記など「誰々とあそんだ」とか「何を食べた」くらいしか書くことなど無かっただろうが・・先生はそんな私の取るに足らない日記を読み一筆加えて返してきてくれ、それを今でも覚えていてくれた。先生曰く「その時のしぶとさ、地道さが今回の写真展に結実している」と感じてくれたそうだ。立派な先生に出会えたことにいまさらながら感謝している。70代中頃にさしかかった今まで病気らしい病気もせず元気に暮らしていると聞きまたこのような機会でお目にかかれればと思っている。

他にもお世話になっているワークショップのメンバーを始め、多くの方々に来て頂き忙しくもうれしい最終週となった。

先日も書いたが2012年末に冬青社のポートフォリオレビューにエントリーする時の要項に書かれた
「オリジナルプリントを自らが販売する決意がある(10枚以上)」
もおかげさまで、12枚購入して頂けた。その中でもギャラリーで初めてお会いし購入して頂けたのは本当に嬉しかった。今後の作品作りの糧となり、そして責任も感じている。

まだ最終の正確な数量は聞いてないが写真集も70冊以上買って頂けたそうで、正直予想していた以上の結果だ。展示前、写真展の時に写真集を何冊用意するか相談したとき私は50冊もあればと思っていたが社長が「100冊用意しましょう」と仰ってくれたのが正しかった。

展示が終わり、先ずは購入して頂いた分をプリントし、一日でも早く届けられればと思っている。

今回2点がEditon No.2を購入して頂いたが、その中の1枚。これは早朝、ホテルでファインダーを観ていたとき偶然大きめの鳥が視界に現れ、慌ててシャッターを切り丁度真ん中に羽根を羽ばたいた状態で撮れた一枚。私自身奇跡的に撮れた一枚として思い入れの強い作品。

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3週目の週末

写真展「Thanaka」が始まり3度目の週末が終わった。気付ばあと1週間、7/27(土)で展示期間が終わる。
7/20(土)時点で私の作品は8枚、購入して頂いている。
2012年末に冬青社のポートフォリオレビューにエントリーする時の要項に
「オリジナルプリントを自らが販売する決意がある(10枚以上)」
があった。(冬青社高橋社長のブログにも書かれている)

今回私のプリントはエディションNo.1~3が¥30,000(税別)の値段を付けさせて頂いた。無名の新人(歳は其れなりに行っているが)である私の場合当然、知名度や名前で売れるようなものでは無い。
自分も過去にそのような方の作品を購入したがその時購入しようと思ったのは"作品そのもの魅力"と"作家の将来性(もっと作品を観たい等)"を感じたからだった。

そのことを念頭に、先ずは今の自分が作れる最高の作品を作り上げようと常に考え展示作品を作り上げてきた。
決して安くは無い金額を出し買って頂いた皆さまに対して後悔させないように今後の作家活動を続けて行く責任も感じている。

今回の展示で、私がモノクロ銀塩作品作りを始めた頃から目標としてきた写真家の方々から私の作品について嬉しい言葉を多く頂けたことも自信になっているし今後の励みにもなっている。

展示はあと1週間、出来るだけの努力はし、結果を残したいと思う日曜の夜。

写真は小雨が降った土曜の夜。
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2週目の週末

写真展「Thanaka」が始まり2度目の週末だった。先週は初日の緊張?や、トークショーが有り、自分自身落ち着かない在廊だった。なので連休初日土曜に初めて落ち着いた時間をギャラリーで過ごせた。

11時少し前にギャラリーに着き冷房を入れてまだ冷えないうちに両親と伯父が来てくれた。少し遅れて弟夫妻も到着した。伯父は印刷関係の仕事を長くされており、聞けば私でも知っているような美術館やイベントも多く含まれていた。私の展示にも何度か来てくれいてたが今回もじっくり一点ずつ私にいろいろ質問しながら熱心に観てくれた。そして感想を沢山話してくれ、私にとって新鮮な感覚を多く持たせてくれた。

昼過ぎに一族が帰った後も友人知人、初めて会う方など来てくれた。ここのギャラリーには椅子6脚に囲まれた大きなテーブルがある。お茶を飲みながら、写真集など観て貰いながらゆっくり話ができる。写真ギャラリーは暗めのところが多い中、外光が差し込む明るいギャラリーであることも話をするうえで大いに役立っていると思う。

夕方、事前に連絡も無しに高校時代からの友人が2人来てくれた。私が写真をやっているのは知っていただろうが纏めて観るのは初めてだ。まさか写真集まで出版するとは思っていなかったようで、私が送ったDMをみて早速Amazonなどで検索して驚いたと話していた。展示が終わった後地元付近まで戻り、中華料理屋で食事をしながらとりとめのない昔の話や最近の話題を話し何時とは決めないまでも再会を期して解散した。

この日も多くの方々が写真集を買ってくれた。またプリントも買っていただいた。貴重なお金を私の作品に使ってもらえることは写真作家としてこの上ないことだと思っている。それゆえに、それに見合う責任も感じなければならないと思う。

ギャラリーに居て様々な方々と話をしていると今まで自分でも気付いていないコトに気付かされる機会もある。そして壁に掛けられた作品達を観ていると次の撮影に向けて思うことも浮かんでくる。

写真は今日の夕方帰宅時の西の空。ここ数日の猛暑に比べれば少し過ごしやすかった一日だった。

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初のトークショー

7/5(金)から写真展「Thanaka」が始まった。

そして昨日7/6(土)の17時からトークショーを写真家・渡部さとるさんにお相手をお願いし開催した。何度も聞くことはあったがやる側になる日が来るとは数ヶ月前まで考えたことも無かった。
展示が決まり、写真集も完成が間もない頃、渡部さんにお願いしてトークショーをやることを決めた。展示や写真集を観て頂くにあたり、ミャンマーの実際や私の作品に対する思いなど聞いてもらえればと考え、事前に何度か渡部さんと話をしてトークショーの内容を決めていた。前日、「突然、予定に無いコトを聞くかもよ?」と言われていたが、おおよそ想定していた範囲で、即答できないようなものは無かった。

ギャラリー冬青ではトークショーのとき、話し手側はギャラリーの一角に小さいテーブルと椅子を置き、聞く側は床に座る。トークショー開始5分前くらいに椅子に座ると沢山の方々がこちらを見ている。まぁ、仕事などで大勢の前で説明や発表は何度も経験しているから緊張は特にしないだろうと思っていたが、その場に座ると緊張と思える汗が手の平ににじんできた。渡部さんから下を向いてしゃべると奥まで声が届かないから上の方、あのあたりに話しかけるくらいの気持ちで丁度良いからとアドバイスを貰い落ち着いてきた。そして自分が話すときは少し上を向き、渡部さんが話す時は目線を戻す。そして"この人だったら多少失敗しても見方になってくれそう"な優しそうな人を何人か探してその人達を順番に見ていた。これは落ち着くには相当役に立った気がしている。丁度正面の椅子にいつもミャンマー等で世話になっているバンコクから帰国中だったDr.田中氏が居たのは多少曖昧なミャンマー情報も何度か確認できたことも含みとても救われた。

トークショーなどイベントに慣れている渡部さんにペースを引っ張って貰い丁度1時間程度で終了し、そのまま簡単なドリンクパーティーに移るコトができた。

トークショーの前後に多くの方々が写真集を購入していただき、正確に何冊になったのかまだ確認してないが、直前にサインを追加しておいて良かった数にはなっていたようだ。

本来ならば梅雨真っ最中の時期で大雨を心配していたがフタを明けてみれば観測史上希な梅雨明けで猛暑。熱い中貴重な時間を割いて足を運び、話を聞いて頂き御礼申し上げます。

明日も休廊で7/9からまた始まり、27日まで続くのでよろしくお願いします。次は7/10(水)の14時ごろから在廊予定。

20130707-001.jpgトークショー終了間際、Dr.田中さんが体調を崩し心配したが少し外で休んでいたらすっかり回復され、気付いたらいつもの調子でいろいろな人達にミャンマーやネパールそしてブータンの話をされていて一安心した。今回も強行スケジュールでご多忙の中、来て頂けたのは本当にうれしい限り。

それと1日前、写真展初日7/5の午前11時、中野のケーブルテレビが取材に来た。挨拶を交わし最初冬青社高橋社長に冬青社とギャラリーについて取材、次は私に今回の展示について聞かれた。そして本日(7/5)の夕方6時の情報番組で放送するのでとテレビカメラの前に座りインタビューを受けた。最後に展示作品、ギャラリー外観など20分くらいかけてじっくり撮影し帰って行った。夕方ギャラリー2階のテレビでその映像を見ると2~3分くらいにまとめられ放送された。録画手段が無かったため私のデジカメの動画で画面を撮影したがテレビ画面に映る自分の姿を観るまで午前中のインタビューは夢だったような気がしていたが本当だったようだ。

写真展始まりの2日間は盛りだくさんだったが、これからがじっくりと展示が始まる。

明日から写真展「Thanaka」

本日、午後からギャラリーへ向かい展示の確認とその他相談してきた。
そして、明日11時から写真展「Thanaka」がスタートする。

2013年2月に展示が決まり、写真集製作が始まり一段落すると展示用作品の制作が始まった。丁度引き伸ばし機をDurstに変えたタイミングであり、心機一転のプリントだったが、それ以上に写真集印刷に立ち会った2日間も大きな刺激になった。

先月中旬、展示用プリントをギャラリーへ納品したとき、高橋社長に「写真集の原稿のときこのプリントでしたら写真集つくりも楽でした・・」と言われた。私としては常にベストは尽くしている。そう思って頂けたのは何かしらの"進歩"だと思いたい。
そして半月ぶりに再会したプリントはきれいに額装され、ギャラリーの壁面に並んでいた。

午後2時過ぎ、ギャラリーへ到着すると先月展示されていた比嘉さんが居られ、展示作品と写真集に賛辞をいただき展示に向けて激励の言葉もかけていただいた。

高橋社長と相談し数点、展示順を入れ替えて数周観てまわった。自分としてはベストを尽くした満足の仕上がりと自負している。写真集と合わせて是非観て頂ければと。

明日、明後日は11時より終日在廊します。

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