2006年8月アーカイブ
昨日、友人が参加しているグループ展「9人の肖像」を観てきました。
残念ながら今日で終わりなのですが・・
場所が四谷のRoonee、そこに9人でグループ展は少々箱的にキツイのでは?と思っていたが、私の好きな写真も沢山あり、楽しい刺激を受けた展示&ブック&雰囲気でした。
印象的だったのはデジタル撮影をPX-5500でモノクロ出力していた女性の作品でした。その女性は不在だったため、お話をすることが出来ませんでしたが、彼女の展示写真、ブックを見ていたら、自分の目線に近い部分を感じたことと、丁寧に仕上げられたプリントにはいろいろな可能性を感じました。
そして、ポラロイドのオリジナルをそのまま展示していた作品。撮り手の楽しさ、想いが素直に伝わってくる安心して癒される作品でした。
全体的には、液晶テレビで作品を流したり、各自のグループ展用名刺、DM、パンフレット等、グループ展としてとても参考に勉強になる質の高い丁寧な展示でした。
写真展を観ることは撮ること以上に撮るコトになると言われたことがあります。それは、そう思える写真展に巡り会えたとき実感できることなのだろうと再認識することができました。
そして、今週末からは中野のギャラリー冬青でハービー・山口さんの写真展「FLIGHT TO EUROPE」が始まります。ハービーさんのの写真集や本は何冊か見たり読んだりしているので、9/9のトークショーで直接お話を聞けるのは、今からとても楽しみです。
今日は先週(先週って気がしないほど遠い昔の様な気がしてます・・・)の旅行で撮ったモノクロのベタを作ってました。約一ヶ月半ぶりの暗室作業。
日本と違い欧米では写真が文化として、絵画や彫刻と並び芸術としての地位を確立していると、聞いたことがありますが・・・
1枚目はコペンハーゲンで宿泊したホテルのレストラン。モノクロ写真が沢山飾ってあり、よく見ると印刷では無く印画紙プリントのように見える。
トーンがしっかりしていて見ていて気持ちの良いプリントだった。
所々に作者の名が記してあったが達筆過ぎて私には読めませんでした。ベルゲンのホテルでもレストラン、廊下、階段にもモノクロ写真が普通に飾ってありました。フレームもシンプルにまとまっていて、センスの良いインテリアと良くマッチしてて"こだわり"と"当たり前に写真を飾る"文化を感じました。
2枚目はコペンハーゲンの中心、コンゲンス・ニュートー広場で開催されていた大規模な写真展。動物写真家の作品で、世界中の様々な動物を鋭く、時にはユーモアたっぷりで展示していた。ここは王立劇場や有数のデパート、ショッピング街等の集まる、人が常に沢山行き交う場所。
これだけの規模を3/16~10/23の半年間も開催されている。
写真展の内容はコチラで見れます。日本で撮られた猿や鶴、海の中を泳ぐ象などもあり、見応え十分でした。
また、ノルウェーのベルゲンでは、街を代表するベルゲン美術館に杉本博氏の写真が展示されてました。他のフロアにも写真が絵画と同様に展示されてました。
この美術館はピカソやムンクも展示してるところで、これら絵画の巨匠と肩を並べる形でモノクロファインプリントが展示されていたことは、とても嬉しく思いました。
日本の美術館で大規模な写真展といえば、年に数回有るか否か程度、これも文化の違いと言えばそれまでですが、もう少し日本でも写真の芸術的地位が向上してくれればと願いたいです。
数都市に泊まったり散歩したり移動して印象的だった北欧は・・・
街中や道路脇に日本で良くある宣伝看板が皆無でとてもすっきりしていることと、インテリアが空港や列車も含め『木』をベースにセンス良く出来上がっているトコロ。そして物価の高さだったりしました。
一枚目の写真はノルウェー第二の都市ベルゲンにある世界遺産"ブリッゲン"、ここは中世の後半、活発な国際貿易の中心。海に面して切り妻造りの家々が平行に並ぶ特徴のある街並みは、900年近くの間維持されているそうです。曲がったり傾いたりして佇む姿は歴史を感じます。そして今でも多くのお店などが入って現役です。
二枚目はコペンハーゲン中央駅。駅前はあまり広くなく、バスやタクシーがゴチャゴチャとしていた印象。道路を挟んで向かいには本物の"チボリ公園"があります。
三枚目は駅から少し歩いたところのシティホール広場。セブンイレブンやバーガーキングもあり、この先がコペンハーゲン一番の繁華街、東京で言えば渋谷とか新宿のようなところだそうです。
私が歩いた範囲では、とても治安が良く、地下鉄車内で居眠りしている女性を見かけたり、オープンカフェのテーブルにバックを置いたまま店内に買い物に行ったりとかしている人を見かけました。また、歩き回っていても特に"緊張感"とか"ヤバイ"雰囲気を感じるコトも有りませんでした。
デンマークの人達は古い街並みを大切にし、家でもホテルでも修繕しながら使い続けるそうで、第二次大戦中にドイツナチスが攻めてきたときも街を壊されるのを避けるため降伏したともガイドブックに書いてありました。私が宿泊したホテルも外観は古い建物でしたが、内装は木目をベースにした暖かい雰囲気のところばかりでした。
街並みは電柱・電線もほとんど無く、景観を大切に派手な最新建築も少なく、安心して歩けるところだと感じました。
中古カメラを扱う写真カメラ関係のお店だった。そのショーウィンドウをのぞいてみると、数は少な目だがライカ関係もあり・・
値段を見ると意外と安いモノが目に付いた。
M2とM3で共に3995kr、レートは1kr約20円だから、約8万円、見せてもらったら、そんなに状態は悪くない。
これを買って、3万円で整備したとしても・・・などいろいろなことがアタマの中をグルグル・・・
でも、結局記念に購入したのは2枚目の写真、引伸し用レンズRodenstochのRondagon50mm/f2.8。
日本では中古でも数万円、しかもタマ数は少ない。それが約1万円弱、状態を見て特に問題ないと思って購入。
オマケの三枚目は今回のメインカメラ、ハッセル500C/M+C80mm/f2.8、ただ撮影中に巻き上げクランクの先っぽを落としてしまったようで、結局見つかりませんでした。
別に調べたわけでもないのに、偶然隣にあった中古カメラ屋さん、やっぱりあのM2&M3ってもしかして運命だったのかもしれない・・なんて今チョット考えてます。
本日の午前10時前、ほぼ定刻通りコペンハーゲンから成田国際空港に無事帰国しました。
すっかり向こうの時間になれていたので、成田着が北欧現地時間で午前3時・・・
飛行機では相変わらず寝れないので、現在とても眠いです。しかし、ここで寝過ぎると今夜眠れなくなり、明日にも時差ボケが残ってしまうので、ひとまず今日の帰国報告日記を書いてます。
ノルウェーはまずまずの天候でしたが、デンマーク首都コペンハーゲンは雨交じりの天気で全体的に長袖と上着で肌寒かったので成田でウンザリする蒸し暑さを覚悟してましたが思ったほどでは無く一安心してます。
今回のフィルム消費は、ブローニーのカラーモノクロ合わせて23本、35mmは7本で合計30本、まぁマイペースで撮ったのでこんなモノだと思ってます。あとは仕上がり次第で・・・・
1枚目の写真はノルウェーフィヨルド観光の要、ナットシェルパスで行くフロム鉄道の車窓から見た風景、高緯度のためさほどの標高ではないのだが森林限界を超えたトコロで独特の様相でした。
2枚目は世界遺産に登録されている世界最長のソグネフィヨルドにある街フロムの郊外。3枚目は船でフロムからグドバンゲンに向かう途中、無名の滝が沢山あり、そして何故?と思えるところに住む人々。雪解けの5月ごろに来るのが最高だと思いました。切り立った崖から無数の滝が海に向かって流れ落ちる様はさぞかし壮観だと思いました。
フィヨルドの海は海と言うことを忘れてしまうような静かな鏡のような世界。とてもカメラに収まるスケールではアリマセンでした。
8月13日まで暑い日本を離れて・・
北欧に行ってきます。
昨年夏のロンドンから成田へ向かう途中、空から見た黄昏時のフィヨルドの美しさをこの目で見ようと思い、今回はフィヨルド中心のルートです。
私はスターアライアンスグループでマイルを貯めているので、SAS(スカンジナビア航空)でデンマークの首都コペンハーゲンまでのフライト。
初日はコペンハーゲンから乗り継ぎでノルウェーの首都オスロで宿泊。
翌日からノルウェーの鉄道ナットシェルと船を使いフィヨルドの中を巡ります。
途中フロムで一泊し、ノルウェー第二の都市ベルゲンに滞在し、最後にコペンハーゲンに戻り、成田にもどる7泊9日の旅程です。
デジカメやノートPCを持って行くので環境が整えば日記も書こうと思ってます。
撮影機材は、北欧といえばハッセルなので、今回はハッセルメインで、あとは万能コンパクトカメラT3とデジカメ。
フィルムはやはりモノクロメインで、今回はカラーポジだけでなくネガも使ってみようと思っています。