2月にヤンゴンでシャッターが動かなくなったRolleiflexが先日、修理が完了し戻って来た。
壊れたシャッターの修理に合わせて一通りのチェックをお願いしたところ、ピントがやや前ピンであったことなどが判明しそれも調整してもらいすっかり甦った感じがしている。
このRolleiflexは2.8FというモデルでレンズはCarl Zeiss のPlanar80mm/f2.8が付いている。今から15年くらい前に銀座の中古カメラ屋で購入した。使い始めて2年くらいのころ、オリジナルのピントスクリーンに元々入っていたヒビが拡大し割れてしまった。当時、千曲商会が作っていたスクリーンを入れたがピント合わせに難航してて交換スクリーンを探しが続いていた。1年くらい経った頃eBayで今使っているスプリットがあるスクリーンを見つけ今に至っている。
修理に出ていた3ヶ月の間、予備機として2.8Cを購入したが、戻って来た2.8Fを手にするとやはり馴染む。
このカメラを買いに行ったとき、銀座の某店で確か2台あった2.8Fのうちの安い方だった。値段の差はローライキン用のカウンタ部品の有無とお店の人が話していた。ローライキンとは35mmフィルムを使う時に必要でそれ用にいわゆる余計な部品が付いているから値段が安くなっているとの話。そこさえ気にしなければレンズの状態などこっちの方が良さそうに思えた。
もう、これに決めようかと思ったが、銀座は銀座、他にも在庫のありそうな店があるのでそっちを見てからと思い店を出た。有力そうな店を2箇所見たが予算と程度を考えるとやはり、さっきのが良さそうだった。
そうそう売れるものでも無いだろうしと呑気に店に戻り棚をみるとそれが無かった。店内を観るとカウンターにローライを3台並べて腕組みしている初老の男性が店員さんと話をしていた。
ここでよくある展開は背後から「買うな買うな」と念を送るのだろうが・・そんなことを考える間も無く初老のお方は3.5Fをお買い上げ。私が目をつけていた2.8Fは店員さんが私に気づき、そのままカウンターに置いたままにしていた。
もう一度手に取り購入を決めた。1週間だか10日だか初期不良があれば対応するので早めに使ってみてくださいと言われた傍からフィルムを詰めた。店を出て銀座をブラブラしながら2本撮って、ここで我に帰りシャッtー速度と絞りを組み合わせ使いそうな範囲のシャッター速度で1本機械的に撮影。
帰宅後現像したが特に問題は無さそう。お店では露出計の針は動いていなかったが何故か動いていた。この露出計は時々動かなかったり動いたりとを未だに繰り返している。元々おまけ程度の露出計だからあまり使わないが、それでも過去に数回、このオマケに助けられている。
これまで2度オーバーホールをしたが手入れをしておけばまだまだ現役、私のメイン機材であり続けてもらわねば。
これは10年ちょい前に行っていたワークショップのブツ撮りのときの一枚。焼き込みなどの指示がそのまま残っている。
今までハッセルも一時使っていた。全く同じ銘柄のレンズなのにプリントするととても似つかなかった。ハッセルはレンズ交換というより途中でフィルム交換ができるのが魅力だが合体ロボ系で決まりごとも多く、壊してしまいそうだし自分のモノクロプリントとしてはローライの方が合っていると思えハッセルは友人のところへ渡って行った。