写真展「Myanmar2005−2017」

今週の金曜、2017年12月1日より中野のギャラリー冬青で亀山仁写真展「Myanmar2005−2017」が始まります。

在廊予定などはこちらのFacebookイベントページで案内していきます。
ひとまず、12/1(金)、12/2(土)、12/8(金)の夕方、12/9(土)、12/16(土)、12/22(金)は在廊予定です。

https://www.facebook.com/events/132931534132069/?ti=icl

12/8(金)の19時よりささやかですが、パーティを開催します。忘年会シーズンでお忙しいと思いますがお気軽にお越し下さい。

Hitoshi Kameyama Photo Exhibiton “Myanmar 2005-2017”
1/Dec/2017 – 22/Dec/2017(Sunday, Monday & National Holiday Close)
Gallery Tosei Tokyo, Japan.
http://www.tosei-sha.jp/TOSEI-NEW-HP/html-english/EXHIBITIONS/e_exhibitions.html

展示に合わせて写真集を出版、販売いたします。展示作品もギャラリーで販売しております。
写真集、作品の売り上げの一部はミャンマー支援のために下記の団体に寄付させていただきます。これは私がミャンマーの人々から得た多くのことに対する感謝の気持ちです。

ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会
http://mfcg.or.jp/

International Development Field Camp for Myanmar and Japan Youth Leaders
https://idfc-jpn-mmr.jimdo.com/

亀山仁写真展「Myanmar2005−2017」
会場:ギャラリー冬青
http://www.tosei-sha.jp
会期:2017年12月1日(金)~22日(金)、日曜月曜祝日休廊
開場時間:11:00~19:00
(入場無料)

【展示概要】
2005年からミャンマーを訪れているがここ数年の変貌は驚かされる。最大都市のヤンゴンには大型ショッピングモールや高級ホテルが次々とオープンし、渋滞の激化、バスシステムの刷新、ネット通信網の充実など建設ラッシュが続いている。
以前、私にとってミャンマーはインレー湖周辺の撮影が目的でヤンゴンは通過するだけだった。しかし最近はヤンゴンで過ごす時間が増えている。ヤンゴンでミャンマーの写真家や写真を学ぶ学生と交流をするようになり、ここが良くも悪くもこの国の先頭を走っていると実感した。ミャンマーの今と未来を思ううえでヤンゴンでも写真を撮りたいと考えるようになった。
軍事政権下の半鎖国状態から抜け出し過渡期のミャンマー、この変化が彼ら自身が望む未来に繋がることを願っている。そして様々な環境が変わって行くなか、彼らの道を見失わないで欲しいと願う。

【ミャンマーとの関わり】
毎年東京芝増上寺で開催されているミャンマー祭りの「日本・ミャンマー交流写真展」で何度か写真展を開催しています。
その時のインタビュー記事など

http://mfcg.or.jp/staff/

http://m2015.myanmarfestival.org/about_p8/

http://m2016.myanmarfestival.org/photographic-exhibition/kameyama-hyodo/

https://hitoshi-kameyama.com/web/japanese_blog/myanmar_aug_2017_01/

https://hitoshi-kameyama.com/web/japanese_blog/yangon_bw/

 

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写真展に向けて[10]:写真集届く

先日、写真集が私の手元に届いた。
前作「Thanaka」のカバーマット地だったが今回の「Myanmar2005−2017」は光沢紙で、手触りが異なる。

私より数日早く11/20、写真集はギャラリー冬青に到着し、高橋社長が11/21のBlogに書かれてた。私はそれを読みながら「早く手にとって観たい」が正直な気持ちだった。
確実に受け取れるタイミングから配達指定したのは11/23でまだ2日あり、正直、待ち遠しかった。ブログを読み終えたから私の気持ちを見透かしたようなタイミングで高橋社長から「今日、こちら(ギャラリー)に来ればありますよ」とご丁寧に電話がかかってきた。しかし、仕事やらもろもろあり行くことはできず、到着を待つしか無かった。

翌11/22、高橋社長が再び私の写真集について、Blogに書かれた。そこでは編集の時のことや、最後に私が記したテキストについて触れられており、それを読み前日より「早く観たい」感が何故か薄れていった。私が写真集に込めていた思いが社長に伝わっていたことに安心したのかもしれない。

そして11/23、朝から土砂降りの天気だったが11時ごろ写真集が届いた。

箱を空け手に取るとつやのあるカバーが眼に入る。臙脂色もタイトルの黄色もイメージ通りに仕上がりになっている。今回カバーデザインでこの配色、臙脂色に黄色文字、こればミャンマーで僧侶が纏う袈裟の色をイメージし、黄色は黄金の仏塔を意図している。

写真集は現在グループ展に参加している渋谷のギャラリールデコに原稿プリントと共に置いてある。原稿と完成した写真集を見比べてみるのもプリントと印刷の違いを知るうえで参考になるだろう。

写真集は12/1から始まるギャラリー冬青の個展で販売するので、是非手にとってご覧下さい。後日、全国の書店やAmazonなどでも購入できるようになります。

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10数年ぶりにルデコでグループ展に参加

来週、11/21(火)から渋谷にあるギャラリールデコでグループ展に参加します。
2004年に参加した写真家渡部さとる氏主催のワークショップ2Bが現在、事務所の入っている江古田の建物が老朽化のため来年3月で無くなるとのことでひと区切りとなます。
そこで、通常の卒業グループ展に併せて過去のメンバーから参加者を募り2フロアーで展示をすることになり私も参加します(私は4階で展示予定です)。

ルデコで展示するのは2004年以来、その時はワークショップを終えた終了展でした。私は2階で奥の小部屋に近所で撮影したモノクロスナップと、入った正面の柱にバリ島で撮影したカラーをインクジェットで展示しました。丁度エプソンのPX-5500が発売になり世の中でインクジェットプリントが増え始めたころで、仲間の展示もインクジェットが多かったと記憶してます。

今回の展示は間もなく完成し発売になる私にとって2冊目の写真集になる”Myanmar 2005-2017”の原稿に使用したモノクロプリント(9.5×12インチ)と写真集を作るにあたり、影響を受けたミャンマーのシンガーソングライター”Ah Moon”さんを撮影したモノクロ(16×20インチ)を2点展示する予定です。
12月1日からギャラリー冬青で始まる写真集と同タイトルの写真展と併せて観て頂けると幸いです。

今回、写真集原稿を展示しようと思ったのは、前々からRCペーパーを展示したいと考えていたからです。モノクロプリント展示と言えばバライタ印画紙がほとんどで、普段RCはコンタクトシートやワークプリントで使用しており、アウトプットとして仕上げることはありません。しかし、写真集の原稿として目的を持って作った今回のプリントは私にとって写真集の印刷と展示のバライタと比較できた貴重な機会になりました。特に今回使ったイルフォードの印画紙を色々な点で見直しました。

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写真展に向けて[9]:プリント納品

先日、展示プリントをギャラリーに納品した。ひとまず私の手を離れ次に観るときはギャラリーの壁に額装されている。ギャラリー冬青では3回目の展示になるが、今回もプリントサイズは11×14inchで16×20inchのフレームに入れて28点展示する予定だ。

これはDMに使用した写真で、撮影はヤンゴンの街中。詳しい場所の名前は分からないがDaw Aung San氏率いるNLD(国民民主連盟)本部を訪れた後に近くを歩いている時に撮った1枚。(NLDへは政治的な何かでは無く、本部でお土産用にいろいろ売られていると聞き興味があり行っただけ)

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撮影は2016年8月で雨季真っ直中、この日も朝から小雨が降り続き、時々激しく降っていた。傘を差しながら撮影しフィルムを交換するために建物の軒下に入りフィルムを交換し終えたときに視線を感じて撮った。背後で大きな人の声がして振り返ると私が駐車場の出口をふさいで居たようで頭を下げて移動し、道路に視線を戻すともう彼女は居なくなっていた。少し周囲を見回したがどこにも見当たらず、不思議な感覚を覚えたことを今でもはっきり覚えている。

2005年からミャンマーを訪れているが、撮影はインレー湖がメインでヤンゴンはホテルは高いし、道路は混むしヤンゴン滞在はできるだけ避けるようにしていた。しかし2014年の東京写真月間でミャンマーの写真家たちと知り合ったり、ミャンマーで活動するNPOの活動に参加してからヤンゴンで過ごす時間が増えていった。今回の展示「Myanmar2005−2017」はインレー湖とヤンゴンの写真が半々くらいとなっている。同様に写真集もヤンゴンで撮影した写真が半分近くになっている。

ヤンゴンは以前の様に通過するだけの街から興味深い撮影の地となり、今後も撮影を続けていくのだろう。ミャンマーは急速な経済発展のなか、ヤンゴンはその先頭を走っているのは間違い無い。

写真展に向けて[8]:写真集印刷立会い

2017年10月26日(木)、27日(金)に写真集「Myanmar 2005-2017」の印刷立会うため東京板橋にある凸版印刷へ行ってきた。四年ぶりの印刷工場は隣にデータセンターの大きな建物が出来ていたこと以外、懐かしい雰囲気のニス塗りの木目廊下やインクの匂いなど変わっていなかった。両日とも少々の印刷機トラブルがあったもののオペレーターさんの機転で概ね順調に終わった。
印刷機から出てくる紙に面付けされた写真を観ると先日の初校校正の打合せで依頼した修正がされているのが遠目にみても分かる。私にはもう充分追いこめていると思えるが高橋社長がオペレーターさんに更に指示を出す。そうして上がってきた印刷は前より深みや立体感を感じる、印画紙プリントとは異なる世界だと改めて感じる。
初日は写真集中身の片面、表紙にカバーと印刷量が多いが、2日目は反対面の写真印刷のみだ。その2日目に私の写真集の版を作ってくれた方と話ができた。聞けば聞くほど細かく手間のかかる作業だが、彼は難しい修正や版作りのは自らの技術を高めることに挑戦出来るから嬉しいと話していたのが印象的だった。印刷機を操るオペレーターさんもそうだが、より良い結果を求め挑戦を続ける職人気質を感じる。

次は11月下旬の製本仕上がりを待つばかりだ。

12月の写真展は写真集のなかから写真を展示する予定。2013年の時は写真集印刷の立ち会いをみて全ての展示プリントを作り直したのを思い出した。

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今年は10月の下旬に台風が2つ来たり天気の悪い10月だったが、この2日間は朝から快晴だった。屋内の工場だから本来天気は無関係なのだが雨より晴れている方が気分は乗る。写真は都営地下鉄三田線志村坂上駅前の一里塚。ここは国道17号線、旧中山道の一部だったと初めて知った。

冬青社高橋社長が印刷時のことを詳しく書かれています。

http://tosei-sha.jugem.jp/?eid=2159

http://tosei-sha.jugem.jp/?eid=2160