018/2/22から26までヤンゴンへ行って来た。以前はインレー湖が目的だったが最近2回に1回はヤンゴンだけのショートステイになっている。ヤンゴンに友人が増え自分のミャンマーへの関わり方が変わってきていることを改めて感じている。
取れる日程を最大限活かすため今回は久しぶりにバンコク経由のタイ航空で往復した。チケットを取ったときはあまり意識してなかったが往路はエアバスA380(オール2階建て大型機)、復路はボーイング747(国内であまり見かけなくなったジャンボ)とタイ航空は今も大型大量輸送で運航しているようだ。
今回の目的は2/24にヤンゴンで開催されるMyanma Japan Pwe Taw(Pwe Tawはミャンマー語でお祭りの意味)でAh Moonのステージを観て昨年8月に撮影したプリントと彼女の写真と歌の歌詞を載せた写真集をプレゼントすることだった。
2/22、午前中仕事して午後から成田へ。久しぶりにタイ航空バンコク経由のヤンゴンへ向かうがこの日はバンコクまで。成田でチェックイン時、バンコクで入国すると空港税を払う必要があるチケットと言われた。今回のチケットは空港内で過ごして乗り継ぐチケットだそうだ。そういえば7,8年前、同じようにバンコクで泊まってヤンゴンへ向かうときバンコクの空港でチェックインしたとき英語が聞き取れなかったが空港税を払ってこいと言われタイ航空のチケット売り場で払ったことを思い出し今頃納得した。
バンコクまでのタイ航空A380ほぼ満席、学生の旅行シーズンということも有るようで若い人が多い。テレビなどで「最近の若者は海外旅行へ行かない」と言っているが、今回は学生で混んでいる印象だった。
毎度の成田滑走路混雑と強風逆風、さらにタイ空港着陸混雑待ちで1時間半くらい遅れバンコクに到着。前は少し高かったがノボテルに泊まったこともあったが今回みたら2万円くらいするので断念し、調べたらBoxtelというカプセルホテルよりは広いところが空港内にあるのを見つけて予約していた。空港に着いたら帰るときも3時間近く乗り継ぎがあるかかSIMを買おうかと思っていたが空港の無料wifiが意外と使えSIMは購入せずに済んだ。
そのBoxtelは 見つけるのに手間取り、空港の人に聞いたら地下の駅の横を抜けた先にひっそりとあった。部屋?ベット含め小さいが快適、乗り継ぎの仮眠なら十分だった。
翌朝、5:30に目覚めた。空港税のこともあり早めチェックアウトしタイ航空カウンターに向かったら、早朝なのにかなりの混雑、さすが眠らないアジアのハブ空港だ。荷物は成田でヤンゴンまでチェックイン済みなので預け荷物が無いと伝えると専用カウンターを教えてもらいすぐにチェックインできた。やはり空港税が必要と言われ、タイ航空のチケットカウンタで支払い領収書もってきたら航空券を渡すとのこと、空港税700パーツ支払いチケットをもらう。
出国後、空港内のレストランで朝食セット300バーツ、あまり美味しくないが一先ずコーヒーをのみ落ち着いた。明るくなりかけた外を見たらまさかの土砂降り豪雨。まだ乾季のはずなのに意外だった。ヤンゴンの天気予報は晴れ、最高気温35度となっていた。
ほぼ定刻にバンコクを発ちヤンゴンに着くと晴れ、空港付近の気温は30℃。多少の渋滞はあったものの10時30分、ホテルにチェックイン。ホテルはいつものパノラマホテル、ヤンゴン駅に近く隣にルビーマートというスーパーもあり便利なホテル。
買い出しと昼ご飯を兼ねて近所を散歩、しかし昼間は暑く眠かったのでホテルに戻り一休み。陽が傾き始めた17時過ぎに散歩に、スーレーパゴダ横の公園で写真の野外展示をやっていた。Yangon Photo Festivalのひとつのようなイベントらしい、ヤンゴンの友人が撮ったバガンの写真が展示されていた。

ジャーナリスティックな展示が多いイベントに思えた。会場を有る居るとヤンゴン在住の友人から連絡があり、日本大使館となりのイタリアンで食事しようとなり、タクシーで向かう。英語と片言のミャンマー語を使い説明すると通じたようで無事に目的地に辿り着いた。大きなビジネスセンターにあるイタリア料理は美味しかったのと窓から見える茜色空にライトアップさらたシュエダゴンパゴダが美しかった。

彼が毎週レッスンを受けているサルサのワークショップがチャトリウムホテルであると言うのでとりあえずいっしょに行くと、たまたま翌日のMyanma Japan Pwe Tawの前夜祭をやっていて偶然に驚く。大丈夫ですからと言われ会場に入ると何人か知人に会い挨拶と翌日が楽しみと伝えた。
そして、地下のバーに行きサルサのワークショップ。開始時間が過ぎしばらくすると何となく始まった。途中誘われて少し教えてもらうもできるはずもなく10分で離脱。薄暗いバーのホール?でサルサを踊る多国籍な人たちを観ているとここはヤンゴン?ミャンマー?と思えるくらい不思議な夜だった。

2017年12月の写真展に合わせて出版した写真集「Myanmar 2005−2017」(冬青社)が先週ごろから全国の書店やAmazonなどで発売になりました。

全部で1000冊つくり、冬青社より取次店経由で一般流通している分と作家(私)の手持ち販売分があります。そのためこちらで私の手持ち分を販売致します。
書店やAmazonなどで購入頂けるのは作家としてとても嬉しいことですが、こちらから購入していただけると励みになります。
こちらから購入して頂けると、
1.ご希望によりサインを書かせて頂きます
2.購入代金の一部をミャンマーの支援に当てさせて頂きます
2013年に出版した「Thanaka」はミャンマーのシャン州インレー湖周辺で2005年から2012年頃まで撮影した写真で構成していましたが、「Myanmar 2005−2017」はインレー湖とヤンゴンで主に2011年から2017年まで撮影した写真を使いました。自分としては「Thanaka」は私が感じたミャンマーを撮影し始めて感じた魅力をそのまま表現した写真集で今回の「Myanmar 2005−2017」は自分とミャンマーの関わりの変化とミャンマーという国自体の変貌を観ている写真集と考えています。過渡期のミャンマーで変わりゆくモノと変わらない・変わって欲しくない人たちを意識して作品集としました。掲載している写真の一部はこちらにありますのでご覧下さい。
「Thanaka」も在庫有りで販売しておりますのでよろしくお願いします。
年が明けて気付ばもう1月も20日が過ぎた。
年末に写真展が終わりそのまま年が変わってしまったような感覚だった。今まで写真展が終わっても特に意識したことは無かったが今回は少々気が抜けてしまったようで”燃え尽き症候群”?とか考えていたらギャラリー冬青の髙橋社長からの電話が鳴った。
写真展で私のプリントを購入して下さった方へギャラリーから送付しようとしたときにプリントにトラブルが有るとの連絡が来た、新年早々プリントして先日納品しこれでひと区切りとなった。プリントを購入して頂けることの素晴らしさは何より今後の糧になる。
今回の展示は過去とくらべ何か”違いのようなもの”を感じていた。言葉にするのは難しいが今年はそれをヒントに考えていくコトが必要なのかも知れない。
2冊目の写真集「Myanmar 2005−2017」を作る過程で自分の作品も変わり(本人は変わったと思っている)、作品に対する皆さん感想や評価の言葉にもそれが現れていたと思う(善し悪しでは無く言葉の種類が変わったのかもしれない)。特に被写体との距離、関わりを言われることが多かったが、それは自分が思っている以上に観た人にはそう感じてくれたのだろう。長年ミャンマーと関わってきた方や東京に暮らすミャンマーの人たちに観て貰えたことも変化のひとつだった。
写真展と写真集出版は2013年7月と同じなのだが、今回のほうが”区切り”を自覚している。そのためか”次やこれから”を漠然とあれこれ考えているが定まらない。それでも、2月の終わりにヤンゴンへ数日間だけ行くことを決めた。
目的のひとつはヤンゴンで開催されるJapan Myanmar Pwe Taw(Pwe Tawは祭りの意味)を観に行くことだ。
約3年前、これに関係したNHK-BSの番組がきっかけでAh Moonの楽曲”Myanmar“を知った。これも今回の写真集のきっかけになった。今まではYoutubeやDVDでしか観ていない彼女のステージを直に観たいと思っていた。そして昨年8月に彼女を撮影した時の約束であるプリント(写真展で額装し展示していた1枚と他にも数点)と写真集を渡すことも大切な目的だ。
昨年8月以来のヤンゴンだが半年で変わった街を歩き写真を撮ってきたい。
正月に地元の神社で引いた「小吉」、今年の出だしはこれで見る限り「普通」だ。よく読むと期待が持てる事柄が多いし。

2017年もあと数時間で終わります。
今年は12月の写真展に向けて写真集出版を筆頭に走り続けてきた1年でした。ギャラリー冬青で2013年7月に最初の展示、2015年12月に2度目の展示そして今回と3回目の展示となり、展示内容はいずれもミャンマーで撮影した写真で構成しました。私自身で振り返るとその時点でベストの展示をしてきたと考えています。
展示内容の変遷は被写体であるミャンマーの人たちとの関係の変化、ミャンマーの状況の変化などをそのまま反映してきたのだろうと思っています。
これからもミャンマーを訪れ撮影を続けて行くだろうと考えていますが、今回で1つの区切りとなりました。写真の作品制作を続けていくと展示や本が節目になると言われてますが、今回は本当に実感しています。
先日訪れた写真展で感じたことがありました。その写真家のかたとは年に一度か、お互いの展示の時に会うくらいですが会うとそれなりの時間話をします。その内容は私にとってとても印象に残り、迷いなり課題に対するヒントになることが多いと感じます。ご自身の写真や作品、被写体に対する姿勢に共感する部分が多いのだろうとは思いますが、淡々と話をする口調に迫力と思慮深さを感じます。

写真は地元の蕎麦屋で毎年大晦日に食べている天ぷらそばです。年に一度しか行かないお店ですが年の瀬を実感するひとつです。
12/22(金)の19時に写真展「Myanmar 2005-2017」は終了しました。
プリントを購入して頂いた皆さま、作品がお手元に届くまでもう少しお待ち下さい。写真集を購入して頂いた皆さま、私の本棚にある様々な写真集のように皆さまの本棚に置かれることを想像するとともて嬉しく思っています。
そして、年末のお忙しい時期に時間とお金を使ってギャラリー冬青に足を運んでくださいました皆さまありがとうございます。
また皆さまに作品を観て頂けるよう活動を続けていきたいと思います。

ギャラリー冬青では3回目の展示でしたが、今まで以上の多くのことに気付き、考えることがありました。年末年始は時間を使って自分なりに整理して次に活かしていきたいと思っています。