3月29日(金)から31日(日)の3日間、香港で開催された”HK PhotoBook Fair 2019”の冬青社ブースの一員として参加して来た。毎年、香港アートバーゼルの開催期間に合わせてアートバーゼル会場近くの芸術中心ビルの地下が会場になっている。
私自身は2014年(HK PhotoBook Fairの第1回)に参加し、昨年2018年に続き3回目になった。
写真は、左から参加写真家、渡部さとる氏、香港在住で渡部さんの友人Paulさん、Photographer HAAL氏、冬青社高橋社長そして私だ。今回、Paulさんには夕食をご馳走になったり、地元の美味しいお店を教えてもらったりと我々メンバーとてもお世話になった。今度東京へ来るときは我々で盛大におもてなしをすることになるだろう。
2014年、私は2013年に出版した写真集「Thanaka」を持って参加したがその時は確か2冊しか売れなかった。後1冊は他のブースで参加していた香港在住の若い写真家の本と交換しただけだった。2017年末に2冊目の写真集「Myanmar2005-2017]を出版したので2018年は久しぶりに参加したがその時は極端に偏った売れ方だった。「Thanaka」は全く売れず、「Myanmar2005-2017」は9冊売れた。特に2日目の土曜だけで7冊売れて私含め高橋社長も驚いていた。しかしその時「なぜここまで偏るのか?」との疑問が残り原因?要因?を後々高橋社長と考えた。そこで社長から出た推測・仮説?は「”Thanaka”の表紙に”Myanmar”の文字が無いので何の写真集か分かりにくいためでは無いか?”Myanmar”の文字を透明なシールなどで追加してはどうか?」という内容だった。
私は正直、半信半疑だったがそのアドバイス通りに”Myanmar”の文字の透明シールを作り表紙の右上の方に貼り付けた。
その結果、今年は写真集『Thanaka」が7冊、「Myanmar2005-2017」が8冊の売上となった。特に金曜と土曜の夕方までは「Thanaka」しか売れず、手に取る人を見ても「Thanaka」の方が圧倒的に多かった(感覚的に5:1くらい)。シール1枚でこれだけ違いが出るとは、これもまた謎が残った。
今回、8×10インチのバライタ印画紙のプリントも持参し、写真集の特別セットとして用意していたが、結局売れたのはプリントだけが1枚だった。それでも買ってくれた若い男性はとても嬉しそうにしていて「インスタやってますか?、フォローしたいです」と話してたのは今風だ。また、ブースを出していた北京の出版社&ギャラリーが販売用に購入してくれたのも嬉しいことだった。冬青社では先日亡くなった須田一政氏の写真集を2冊出版しており、その北京の出版社&ギャラリーも土曜に残っていた須田さんの殆どまとめて買って(仕入れ)いった。その須田さんの本と一緒に私の写真集も買っていってくれた。私のような無名の写真集を仕入れると言うことは多少なりとも何かを感じてくれたのだろう。今後そこで売れるようになれば追加注文がくることになる。
また、先日横浜の綱島で会った香港在住のアーティスト(Roseさん)の友人が経営しているフランス語書籍を集めた本屋にも無事行くことができRoseさんの娘さんとも会えた(娘さんは毎週土曜にここでアルバイトしているそうだ)。香港に暮らすフランスの人たちに友人が増え次回以降楽しみだ。回数を重ねると人の繋がりが増えてくる。
次は4月末に台北のイベントPhoto Oneに参加し冬青社ブースに立つ予定だ。