先日、銀座のライカギャラリーにハービー山口氏の展示を観に行きました。ハービーさんの代表作がメインで写真集などで観た作品がほとんどでした。丁度プリンターの久保さん居られ、以前ギャラリーemでお会いしたときの事を覚えていて頂き少しお話を伺うことが出来ました。展示作品は今回の展示のためにベルゲールの印画紙でプリントされたそうで落ち着いた美しい銀塩らしいトーンの見応えのある展示でした。
帰りがけ、テーブルの上にあった大きな写真集が目にとまりました。
ずっしりと重い本をめくると歴史を飾ったMAGNUMの写真がコンタクトシートと共に説明付きで載っていました。噂に聞いていた写真集でしたが初めて実物を見て、これは買うと決めて帰宅後早速Amazonに注文し昨夜届きました。昨夜はぱらぱらと一通りめくるだけで時間切れでしたが今日は先ず、6頁にわたる序文(Introduction)をじっくり読みました。1930年代から2000年代まで、コンタクトシートができあがっていった歴史や写真家によるコンタクトシートに対する思いなど綴られとても興味深いものがありました。
キャパの有名な崩れ落ちる兵士についても言及が有り、当時のキャパはネガを切って仕事に使っていて当時のコンタクトシートがほとんど残っていないこと、東京都写真美術館のエントランスにも大きく飾られているノルマンディー上陸(D-Day)のもネガが無くなっていることなども書かれていました。特にブレッソンのコンタクトシートに対する考え方は彼の有名な作品群から想像できるコメントで、とても面白かったです。
序文の最後はデジタルになりコンタクトシートの意味が変わってきたことで締めくくっている。
これから1頁づつ読み進めて行こうと思っています。当分楽しめそうです。