昨夜は眠るつもりの無いうたた寝からそのまま、多分21時過ぎに寝入ってしまったため変な時間多分3時ごろに目が覚めて2度寝してしまった。眼が覚めるともう外は明るくなっていた。なので朝霧は出遅れ。数は撮れずとも、それでもまあまあか。
朝食後、今日はボートマンが居た。
アンさんと電話で話をしたら、相変わらずの忙しさで急遽タウンジーまで行くことになったそうだ。お役所からホテルの何かの許可だかで直ぐに来いと呼び出されたそうだ。
それでも私が今日タウントゥーへ行きたいと話したのを覚えていてくれて、わざわざランチボックスまで準備しておいてくれた。なので、一度Shwe Inn Tha Hotelに立ち寄りランチボックスを積み込み出発。途中ナンパンでボートマンが自宅に立ち寄る。結構マイペースな人のようだ。タウントゥーの仏塔群が見えて来て、もうすぐかと言うところで、突然ボートを止める。
エンジンの調子がおかしいらしく、工具箱を持ってゴソゴソとボートマン。大丈夫かなぁと待っていると数分でエンジンの再始動しタウントゥーへ到着。ここは2008年に私自身初めての写真展を新宿のepiste galleryで開催した時にDMにも使ったメインイメージを撮った場所だ。ただその時の景色は今はもう無い。8月に来た時に山頂の寺院へ続く参道を延長する工事をしていたがそれが概ね完成していた。私が好きだった坂の途中にあった参道入り口の門、日本で言えば鳥居のようなものだろう。そこからインレー湖を望む景色が美しかったのだが参道を延長してしまったからもうその景色が無くなってしまったのだ。
きょうは市場の日だが少し時間が遅いのかそれもとナンパンやインデンと比べるとこじんまりとしていた。来年のミャンマーカレンダーを1000チャットで購入。市場散歩を切り上げて上まで参道を登っていく。少しインデンと似ているがこちらの方が人も少なくて落ち着いている。
上まで登る途中、参道が折れているところに気付いた。下を見ると両側に対の獅子像があり、元々の参道はこちらだったのだろうか。獅子の所まで降りて見上げると圧倒される。
少し撮影して参道に戻り、寺院の入るため靴を脱いていたら、フランス人のグループの男性が私のローライに興味を示し英語で話しかけてきた。私が日本から来たと話したら時々日本語混じりで話している。グループの一人の女性が日本語が話せると紹介してきて、確かにそのようだった。インレー湖に来て初めて話す日本語がフランスの人だとは思いもしなかった。
グループの中の4人が家族で1年半ほど日本に住んでいたことがあるそうだ。私はエンジニアとして働くかたわらフォトグラファー活動をしていると話すと、グループの中の若い女性もフォトグラファーだと紹介してくれた。HPがあるのかと聞かれたので名刺を渡した。彼女のURLは後日私の名刺のメアドに送ってくれるらしい。
丘の上にある寺院で仏像をしばらく眺めて目を閉じると心地よい風と共に仏塔の鈴がなりとても静かな気分になる。以前はインデンでも同じような感覚だったがここ最近は観光地化が進み、私にはここ、タウントゥーのほうが落ち着いていて良いと思う。
湖畔まで降りて、8月に訪れた家を写真を頼りに探す。何人かに聞いて無事に辿り着くプリントしてきた2L写真を渡すととても喜ぶ。しかし母親によく似た親子だ。今回は親父さんも居た。
ボートに戻りボートマンへインパッコンの織物工房へ行きたいと告げ、ボートで移動しながら船上ランチ。焼き飯とサンドイッチとトマト、みかんも入っている。インパッコンでインレー湖模様のスカーフを2枚購入。引き伸ばし機のカバーに使う予定で、帰国後掛けてみたら丁度よかった。
Shwe Inn Tha Hotel に戻りランチボックスを返す。顔馴染みのスタッフがコーヒーとパンケーキを出してくれた。8月に工事していたプール側の渡り廊下が全てコンクリート化されていた。ホテルのフロントマネージャーの女性とFBの友達になる。FBは今や世界に広がっているのをここでも実感する。数年前には考えられなかったことだ。私がミャンマー語教室で練習したミャンマー語の歌を知っているか聞くと彼女は知っていた。なぜか一緒に歌ったが不思議な親近感を覚えたのは歌よ持つ普遍性なのだろうか。
1度ホテルに戻り小休止。インレー湖はこの時期カモメが沢山居る。渡り鳥だから乾季になると来るらしい。日本では海に居るイメージが強いカモメだが湖にもいるのだろうか。ボートの観光客がパンなどをちぎって投げると空中で器用にキャッチしるから面白がって投げていると自然とカモメの行列がボートに併走する姿をよく見かける。これもハイシーズンならではだ。
8月に寄ったタバコ工房へ再び向かう。今度は記憶を頼りに途中、写真を見せながら辿り着く。ここでも写真を渡すととても喜ぶ、写真を撮って渡しての繰り返しで何となく繋がっていく。
まだ時間もあるし、昨日も行った僧院まで行ってみる。というのも隣にあるし学校の前で撮った写真もあり、もし誰かに会えれば渡そうと思っていたからだ。昨日は学校に誰も居なかった。今日も居なかったのでもう年末年始休み?なのだろうか?
ところが手前の橋のところに手招きをして俺を撮れと言うジェスチャーのおじさんがいた。
写真を撮ると私に僧院に行こうと誘っているようだ。昨日も来てるが時間もあるし付き合うことにした。最初に大きな魚の居るレイの池に。ただ昨日のお坊さんのように餌をやることが出来ないので魚も集まってこない。次に僧院に入れと手招き。入って本尊にお参り、そして多分、ここで一番偉い?お坊さんお部屋へ。私も挨拶して少しお布施をしてみるも、話は出来ず。おじさんがお坊さんはもう寝るからという?仕草で部屋から出ようとゼスチャー。
部屋を出て、外に出て最初に会った橋まで戻ると、俺の家に来て飲んで行け、多分お茶だろうとのジェスチャーしばらく一緒に歩くと、途中、あの一角は俺の土地で何かを建てる予定だ、多分そんな感じの事を言っていたのだろう。少し歩いて何人かにおじさんお友達らしき男たち3人も合流して歩く。ある分かれ道まで来ておじさんが指を一本立てて何か言っている、ダタウン?多分1000?そして何かを飲む仕草を繰り返す。周りの男たちはクスクスと笑っている輩もいれば、もう止めておけというような雰囲気を醸し出している人も、なんかよく分からないが私が1000チャット出しておじさんに渡すと突然、ハグして来た。???で居ると手を振り笑いながら脇道に消えていった。周りに居た男たちも一緒に。
言葉が分からない私がからかわれた?のだろうか?それとも僧院を案内し、僧侶に会わせた対価を要求したのだろうか・・・多分両方あったような気もする。
やはり次回までもう少し言葉をどうにかしておかねばとこの時が一番思ったのだが。。。
確かに第一印象が怪しげで、しかし憎めない感じだったがその通りの展開だったことに思い出すと妙におかしい。
ホテルに戻ると、ここでもコーヒーを出してくれた、パンケーキも一緒にと?聞かれたが夕飯もあるので遠慮してコーヒーだけ頂いた。どうやらアンさんかShwe Inn Tha Hotel のスタッフかがここのマネージャーさんに伝えたのだろう。昨日までは無かったコーヒーを出してくれた。ここでは私はそうとうなコーヒー好きと思われている。
不思議な1日だった。今日はインレー湖に来て一番暑かったと思う、結構汗もかいたので夕食まえに先に風呂に入ってさっぱりした。
今日も夕暮れの湖を部屋からボーッと眺める。ほとんどのボートは北へ、ニャウンシェに帰って行く。この景色をここでは眺めて居られることがインレー湖の魅力のひとつだと思うし、眺めてみないと多分気付けないのだとも思う。私が偶然知り合ったアンさんがここでホテルをやっていなければ私もあのボートの中だったのかも知れない、人の縁は不思議で大切だ。