インレー湖へ[6日目]

今日はいよいよインレー湖に向かう日だ。昨日までの5日間を思い返すと全てが鮮明に甦るようだ。今まで行ったことの無い南部デルタ地帯。2008年に総死者数は10万人を超える甚大な被害をもたらしたサイクロンナルギスが直撃した一帯だ。インレー湖の友人アンさんもちょうどこの時ヤンゴンに来ていて大変だったと後日聞いた。そしてインレー湖から大工さんなど復興に必要な資材や人員を連れて支援に向かった話も後日同行したDr.田中氏から伺った。その時名知さんもこのデルタ地帯に救援のため入り活動しており、その報告会を2008年10月5日、東京高田馬場で聞いたのが名知さんと知り合うきっかけだった。その時がきっかけで今回こうしてミャウンミャで数日間だけだが行動を共に出来たのも人の縁ということだろう。そしてこの報告会を主催したJMCC(日本ミャンマー・カルチャーセンター)へ私は昨年9月からミャンマー語を勉強に行っている。もう少し早くミャンマー語へ取り組んでいれば、と思う今回のミャンマー滞在だった。
今日のフライトは8:00ヤンゴン発。空港に7時前着を考えて5:30にホテルをチェックアウトし空港へ向かう。さすがにこの時間だと道路は空いている。6時少し過ぎにヤンゴン空港国内線出発ターミナルに到着。早朝にもかかわらず出発ロビーは人が多い、さすが乾季だ。チェックインはまだ始まっていないし、昨夜アンさんからメールがあり、ホテルまで荷物をひと箱運ぶことになっていたからしばらく外を眺めながらターミナルの外で座っていると丁度東の空に朝日が昇ってきた。以前沢山いた鬱陶しいポーターの姿は無くノンビリとしている。
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それにしてもヤンゴンの朝がこんなに涼しいとは忘れてた。この感じだと明日朝のインレー湖はどれだけ寒いだろうかと少々心配だ。
予定の7時前にチェックインカウンターへ向かうとアンさんのヤンゴンスタッフが荷物を持って待っていた。中身はクリスマスディナー用の何からしい。自分のスーツケースとその荷物をチェックインし一安心。手荷物検査を済ませ出発ゲート前待合室に入ると大賑わいだ。
約1時間遅れて離陸。このくらいは良くあることで特に誰も騒がない。翌朝に分かったのだがやはりここ数日は朝の冷え込みで、霧が発生しヘーホー空港の霧が晴れないと離陸できないのが遅れた原因だった。
離陸して間もなくシートベルトサインが消えた。ミャンマー国内線は飲み物とオヤツが出る。今回もクロワッサンぽいパンとカステラの様な甘いのが入っていた。そろころ降下を始めるだろう時間になると眼下にインレー湖が良く見える。8月に初めて行った3つ目の湖の島も良く見える。遠くの山々は水墨画のようで綺麗だ。たまには乾季も良い。
空港に着いて荷物2個を無事にピックアップしてイミグレーション、何故か国内移動にもイミグレがある。ゲートを出ると私の名前を掲げた女性が待っていた。空港を出でヘーホーの街を抜けて峠を越えるいつもの道だ。ヘーホーからシェニァウンを経由しニャウンシェに至る道で増えたのがガソリンスタンド。建設中の国内線飛行機会社オフィス。初めて見たのがピリヤード場。
ニャウンシェに11時過ぎに到着。ここからホテルから迎えのボートに乗り暫くは幅の狭い水路を行く。
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湖に出たところで足漕ぎボートの観光客向けデモンストレーションを演っていた。乾季の爽やか、と言うより肌寒いくらいの風を受けてボートは進む。今回は新しい方のホテル、Ann Heritage Lodgeに到着。4ヶ月ぶりにAnnさんに再会。Annさんの話を聞くとShwe Inn Tha Hotelは満室だそうで今回はこちらにチェックイン。
チェックインして2階のダイニングルームでランチ。インレー湖のあっさり目の魚料理と久しぶりのサラダを堪能した。
1度部屋に行き撮影機材など支度を整えると今回の重要なミッション、首長族がスカーフを作っているお店に向かう。
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8月のときとは違うメンバーが居た。残念だが彼らと直接会話は私には無理なので英語を話すお店の人と話をする。私の拙い英語でなんとか今回の主旨を説明し、スカーフの必要数や時期を話しおおよその感覚はつかめた。8月の買って帰り好評だった三角柄は在庫が無かったが他にも綺麗なスカーフが沢山有ったので20枚ほど購入した。明日か明後日もう一度まとめた数量で正式にお願いに来ると言って店を後にした。
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このままホテルに戻るには時間が早いし、どこか遠出するには遅い。ホテル裏の村を歩く元気も無いし近くのジャンピングキャットで有名な僧院へ向かうことにして、ボートマンに伝えると「今は猫は飛ばないけど良いか?」と私は「猫は飛ばなくて良いよ。私はあそこの僧院に沢山ある仏像が好きで行きたい」と答えたら嬉しそうに頷きながらボートを走らせた。
僧院に着くと予想していたがボートの数が多く中も観光客が沢山居る。8月は人も少なくのんびりと30分くらいゴロゴロしていたが今回は落ち着かない。早々に出てホテルに戻ってのんびりすることにした。
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ホテルに戻り、2階の展望席?からコーヒーを飲みながら湖を眺めていた。夕方になると北へ向かうボートが圧倒的に多い。インレー湖観光を終えてニャウンシェへ戻る人が多い。するとアンさんが来て、スカーフの交渉内容(値段や納期)を話すとアンさんが幾つかの提案、アドバイスをしてくれた。この件もアンにはいろいろお世話になってしまうことになりそうだ。本当に助かる。そして、朝は寒いからダウンジャケットを着た方が良いとDr.田中氏のを貸してくれた。ダウンジャケットはいくら何でも・・と思ったがありがたく受け取り部屋に戻った。
スカーフ交渉の目処が立ち一安心し空腹を覚え少し早めに夕食を取った。食後部屋に戻るとスカーフ交渉の経過をFBに報告したら眠くなり21:30頃に寝てしまった。

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このページは、kameyamaが2015年1月 6日 22:12に書いたブログ記事です。

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