2013年3月アーカイブ

印画紙の違い

先日の編集会議でセレクト、ページ割りを決め写真集用の原稿プリントを提出した。

原稿用プリントは全てRollei Vintage111(純黒)の11×14inchで作成したが7月の展示はセレクト後再プリントしようと考えている。同じ印画紙でもよいのだろうが、もう一度印画紙を考えてみようと思い、昨日3種類の印画紙で3カットのテストプリントを作成した。

さすがに未知の印画紙を使うのはハードルが高い、なのであるていど使い込んで来たイルフォードの純黒調、イルフォードの温黒調そして写真集原稿で使ったRolleiの純黒調で作成した。

3カットは写真集のテスト印刷にも使用したローキー、ハイキー、ノーマルに相当しそうなコマを選んだ。同じコマで条件を近づけての比較は初めて、フィルタ号数、絞りを揃え露光時間のみを変えてみた。

フラットニングはこれからだが、ドライダウンを含めて出てきた画は持っていたイメージに近い結果であった。ただRolleiの感度はILFORD純黒と比べ1段くらい高いと思っていたがそれほどでも無かった。

・感度:Rollei>ILFORD純黒>ILFORD温黒
(おおよそ露光時間比:0.7>1.0>1.5)
・温黒具合:ILFORD温黒>Rollei>ILFORD純黒
(ILFORD温黒はベースのクリーム色が濃く、純黒は純黒とするとRolleiはベースはわずかにクリーム色でトーンはやや温黒)

フィルタは同じ号数を使用したがコントラストに大きな差は無かった。フラットニング後ギャラリーに持って行き展示照明下で比較して決めていこうと思っている。

20130331-001.jpgしかし、Durst L1200はとても使いやすい。全体の作りがしっかりしていて特にネガキャリアは秀逸でネガセットをずれは皆無でプリント作業が捗るし、今まで以上に楽しい。

レンタルサーバー

2012年11月ホームページやメール用に長年借りていたレンタルサーバーから"重要"と書かれたメールが届いた。

いろいろ書かれていたが要は2013年3月末を持って閉鎖するという内容だった。

・レンタルサーバー運用会社社長が2012年10月に急逝した
・社長に近いと思われるユーザさんが社長親族と話し合い事業の廃業を決定
・2012年7月に社長自宅で火災が発生し契約者データが全て消失
・2013年3月までは有志?でサーバを維持する
サーバー上にあるデーターはユーザ各自でバックアップを行って欲しい
・至急、他社レンタルサーバーへの移管をお願い

等々とあった。衝撃の内容で驚いたが運用自体はかなり個人的に頑張っていたようだ。自分のメール記録を見ると2002年12月から10年以上利用していたことになるが特にトラブルも無かった。

なので2012年12月に別のサーバを借りて、サイトの引っ越し、メールアドレスの登録情報の変更等やっていた。10年前はさほど選択肢も無く、容量と料金だけで選んだが今回はいろいろ調べさくらインターネットに決めて、折角なのでドメインも取った。

ここ数年はmixiやFacebookなどSNS、LINEやカカオトークなど様々なツールで連絡を取ることが多くなり、ネット経由のやりとり、携帯やスマホメールですませてしまうことがほとんどだ。PCメールは主に業者やネット通販で使うことが多い。
いつ登録したか記憶も無いような業者からダイレクトメールが来たり、身に覚えも無いスパムメールも年々増えていた。

なので、今回のサーバー引越でいっきに整理できる。

ただ、今まで使っていた名刺は変えるため、以前作って貰った友人に新しいサイトURL,メールアドレス、ついでに数年前に変わった住所表記(むりやり政令指定都市化)も直した。

3月末までは以前のサイトURLにアクセスしても新URLに飛ぶようになっているが4月からはリンクも切れる、もしブックマークされていましたら変更してもらえると嬉しいです。

2008年に個展を開催したepsiteのサイトを見たら、いつの間にか私のURLが新しいのに変わっていたのは少々驚いた。

ピアノ


数年前、妻がサイレント機能付アップライトピアノを購入した。彼女は子供のころから中学生までクラシックピアノを習い、私と知り合ったころはジャズピアノの教室に通っていた。ピアノを再開するにあたり近所の楽器店に行き、ヤマハのアップライトピアノに近所への音漏れに配慮しサイレント機能を付けて購入となった。
一人で練習しても難しいので、近所に個人で教室を開いている先生のところに通い始め本格的にクラシックを弾きはじた。
週末、私が自宅暗室でプリントしていると隣の部屋からクラシックピアノの生演奏が聞こえてくる時があり、結構贅沢な気分になれる(近所迷惑にならない範囲で昼間はサイレント無しで弾いている)。
そして、ネットやmixiで仲間を見つけ、練習会や演奏会に参加したり、ピアノ教室の発表会、アマチュア向けのコンクールなどに出たりしている。私も音楽を聴くのは好きなので時間が有ればできるだけ聴きに行っている。

ピアノに疎い私でも演奏の上手い下手はある程度わかる気がしているが、最近は"音色"の違いも聴く楽しみになっている。自宅のアップライトで聞くのと、それころ大きめのホールで大きなグランドピアノでは音の広がり、深み、響きが違うと感じる。

弾けない私には白黒の鍵盤が整然と並び、モノクロ写真映えしそうだとか思うくらいだが、弾く人によって無限の可能性を秘めている。

フィルムも印画紙も無から作り出すという意味では同じなのだろうが・・・

写真作品の場合、一般的に時間をかけ創り上げ発表するのだが、ピアノは演奏一発勝負、どれだけ練習しても本番で失敗したら残念な結果になる。よりメンタルが大きく影響するため、当事者外の眼で観ているととても興味深い。以前撮影を頼まれたプロの演奏家の人がアマチュアとプロの差は「リハーサルより本番がで実力を発揮できるか」と話していたのを思い出す。
それでも、一生懸命練習することは大切だし財産になる。

20130310-001.jpg

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