ピアノ


数年前、妻がサイレント機能付アップライトピアノを購入した。彼女は子供のころから中学生までクラシックピアノを習い、私と知り合ったころはジャズピアノの教室に通っていた。ピアノを再開するにあたり近所の楽器店に行き、ヤマハのアップライトピアノに近所への音漏れに配慮しサイレント機能を付けて購入となった。
一人で練習しても難しいので、近所に個人で教室を開いている先生のところに通い始め本格的にクラシックを弾きはじた。
週末、私が自宅暗室でプリントしていると隣の部屋からクラシックピアノの生演奏が聞こえてくる時があり、結構贅沢な気分になれる(近所迷惑にならない範囲で昼間はサイレント無しで弾いている)。
そして、ネットやmixiで仲間を見つけ、練習会や演奏会に参加したり、ピアノ教室の発表会、アマチュア向けのコンクールなどに出たりしている。私も音楽を聴くのは好きなので時間が有ればできるだけ聴きに行っている。

ピアノに疎い私でも演奏の上手い下手はある程度わかる気がしているが、最近は"音色"の違いも聴く楽しみになっている。自宅のアップライトで聞くのと、それころ大きめのホールで大きなグランドピアノでは音の広がり、深み、響きが違うと感じる。

弾けない私には白黒の鍵盤が整然と並び、モノクロ写真映えしそうだとか思うくらいだが、弾く人によって無限の可能性を秘めている。

フィルムも印画紙も無から作り出すという意味では同じなのだろうが・・・

写真作品の場合、一般的に時間をかけ創り上げ発表するのだが、ピアノは演奏一発勝負、どれだけ練習しても本番で失敗したら残念な結果になる。よりメンタルが大きく影響するため、当事者外の眼で観ているととても興味深い。以前撮影を頼まれたプロの演奏家の人がアマチュアとプロの差は「リハーサルより本番がで実力を発揮できるか」と話していたのを思い出す。
それでも、一生懸命練習することは大切だし財産になる。

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このページは、kameyamaが2013年3月10日 17:12に書いたブログ記事です。

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