5日目(Jan/3/2007)

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休息の一日へ・・・・

朝起きても、体調は回復せず朝食も軽くお粥だけかろうじてすする。

午前中はひたすら寝る。いくら寝ても眠い、カラダが休息を求めているのだろう。

ランチはレストラン前でシャンヌードル(薄味のうどんのようなモノ)を作ってもらうものの相変わらず殆ど食べられず・・・

Dr.T氏とSさんは午前中、近くの仏師のお店に行ったり、保育園?に行っていたそうだが、動けないのは仕方ない。
ただ、Sさんが買ってきた小さなお土産には惹かれるモノがあり、後日買いに行けたらなぁと、思ったりしていた。

午後になると少し回復の兆し、動き回れる気がしてきたので、トイレも有るとのことで、前回行ったタバコ工場へ行く。
前回撮った写真を渡したかったし、窓辺に通りかかった女性にも会いたかったし・・・・しかし、タバコ工場の女性には写真を渡すことができたが、"窓辺の女性"は近所の人らしいが不在らしく、残念だ。ファインダーに集中しきれないながらも工場の女性達を撮影する(1枚目の写真)。

しかし、中国人団体客が来てしまい終了。しかし彼らのあの会話はなんであんなに大声なのだろうか、そんなに広くない屋内で大勢が大声で話すもんだから、働いている彼女たちのささやかな話し声や鼻歌が全く台無しだ。やっぱり今日は休めと言う一日のようだ。

ホテルに戻り部屋でウトウトしていたが、寝ぼけながらも窓から外を見ると綺麗な月が山並みから丁度昇るところ。ベットから数枚撮影(2枚目の写真)。

夕方部屋から登る月を撮影。。。

夕食はホテルのメインレストラン、昼より少し食欲が出てきたが、通常の1/4程度で終了。これで24時間強、マトモに食べていないコトになる。

ただ、A女史やDr.T氏の助言に従い、ポカリスエットは飲み続け水分は摂っていたので、発熱などもなく、これ以上の悪化は無いだろうと思えるようになると、気持ちも楽になり、寝る頃にはなんとなく明日は大丈夫なような気分になってきた。

明日は、先日のスイスファミリーがお薦めのインレー湖南部へボートで2時間かけて行こうという話になっていたから、これはなんとしてでも参加したいと思い"病は気から"の言葉を思い出しながら就寝。

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---A女史と宿泊したホテルについて---

今回の旅は、ヤンゴン1泊、インレー湖で5泊、ニャウンシェ1泊、タウンジー1泊そしてバンコクで1泊、機中1泊でその半分強を過ごしたのがA女史のホテル"Shwe Inn Tha Hotel"だ。
A女史はミャンマーの少数民族のひとつ"インダー族"の女王(別にお姫様の恰好をするわけでも召使いが居るとかでも無いです)と呼ばれていて、と言っても政治的なモノはなく、厳密には判らないが地元の相当な有力者ということだと思う。A女史のお父さんにお世話になった人というのが、インレー湖の周辺を中心に相当居るらしく、A女史はドコに行っても歓迎されるし、尊敬されているのがよく分かる。

A女史はホテル経営を軸に、その収益を使い学校や病院、孤児院なども作っていて、これも各村々で歓迎され尊敬される一因なのだろう。なので、我々がA女史のお世話になりミャンマーを旅する場合、間接的に地元の人達に還元できるのも写真を沢山撮らせて貰っているお礼にもなりとてもステキなコトだと思う。

ヤンゴン大学の学生だったころ、A女史は陸上短距離選手で、今でもミャンマーの国内記録を持っているそうで、素早く力強い行動力の源はこのあたりにあるのだろう。また、若い頃にカメラマンとして活躍していた時期もあるとのことで、山で観光客などの写真を撮って一足先に山を駆け下りて現像・プリントをして、売ることから彼女の事業がスタートしたとご自身が話していた。
なので、我々の撮りたいポイントも掴んでいるし、意図を伝えればいろいろアレンジもしてくれるし、ベストなアングルについてもアドバイスをくれたりもする。

ホテルに話を戻すと、客室は全て湖上の独立コテージになっている。全室トイレとシャワーまたはバスがある。電力を発電機に頼らざる得ないインレー湖ではお湯は貴重で、実質バスタブにお湯をたっぷりと入浴とは行かないがシャワーは普通にお湯が出る。また、スーペリアルームには冷蔵庫とセーフティボックス、ドライヤーも備えてあり。ベットの質も問題なく、設備的には十分4星だと思う。ただ星などでは表せない気の利いた優しいサービスと笑顔のステキな若いスタッフも居る。特に男性スタッフは多くの日本人が"ジャニーズ系"と喜ぶ(特に女性)人材が豊富だ。11月に行った仲間の女性はジャニーズスタッフにかこまれて満面の笑みを浮かべている写真を撮っていて、何度見ても会心の笑顔だった。
宿泊客の殆どが欧米人で彼らのリピート率の高さもこのホテルのもつクオリティを証明している。Dr.T氏の話だと、A女史は欧州の有力紙にも何度か紹介されていて、知名度も高いそうだ。

ライフラインの弱さからホテルにはハイテクな設備は皆無だが、それが我々旅行者には新鮮で素朴な喜びになっているのだと思う。そうして長く滞在しても飽きさせないような工夫もA女史は常に考えていて、前回来たときより充実しているし、今後もいろいろ計画があるようだ。

前回工事中だった、オーキッドレストラン、大幅増築のサンセットバー、新設の浄水設備付のプール等々。湖上のホテルに何故プール?と思ったりもするが、実際見てみるともっと暑かったら入りたくなるのだろうと思った。
また、食事にもいろいろなスタイルが用意されていて、これが快適な長期滞在を可能にしているのだろうと実感した。
食事をする場所を挙げてみると

1.ホテルのメインレストラン
2.オーキッドレストラン
3.湖上レストラン(ホテルからボートで15分位)
4.オールドハウス(ホテルからボートで5分弱)
5.インデンにあるバンブーレストラン(正式名称は聞いてませんがそう思える場所で後日体験するコトに・・)
6.ほかにもサンセットバー等もあり

これらを有効に使い、様々な演出と料理でもてなすことを実行している。インレー湖は移動がボートしかないので観光客が自分で歩き回って食事を探すのが難しいし、他にもあるレストランなどの衛生状態も不安がある。A女史のところだと火を通さない食材は調理器具も含め、すべてミネラルウォーターをつかって洗うので、新鮮な野菜も安心して食べられる、

ミャンマーの人達に気質なのだろうが、全体的におとなしい感じがする。自主的に創造的に自分のシゴトをこなし、能力を高めアピールしていく人は少ない。なので、A女史のところもA女史の考えや・指示で動いている。それでもスタッフの中にA女史が"タミエ"と呼ぶ優秀な人材が居て(タミエとは"単に娘"のような総称?)、彼女には安心していろいろ任せられるらしく、A女史が10日以上もホテルを留守にすることができるとのこと。ただそれでも毎日数回ホテルに電話をして指示を出しているようだ。

A女史と初めてあったのは前回のミャンマー撮影ツアーでヤンゴンに着いたときだった。第一印象はいろいろ予備情報を貰っていたことを差し引いても、厳かで優しい風格と知性溢れる感じの女性に見えた。ただ実際いろいろ話したり、行動を見ていると、気さくで親しみやすい一面もあり、多くの人から尊敬され慕われていることを理解するのは容易なことだった。

写真を撮り始めていろいろな人と知り合ったが、とても大切な"友人"と言って良いのか分からないがその一人だと思っている。また訪れたいし、今回のお礼も何かしたいし、来日されるときには是非会いたいと思う。

最新の「地球の歩き方~ミャンマー」にA女史のホテルが載ったせいか、最近少し日本人客も増えているとのこと。私も絶対のお薦めのホテルです。

3枚目の写真が前日に撮影した、満月とプールと山並みとサンセットバー。

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このページは、kameyamaが2007年1月23日 20:31に書いたブログ記事です。

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