先日、冬青の高橋社長からタイトルが「おめでとうございます」のメールが来た。中身を読むと写真集「Thanaka」が日本図書館協会の選定図書に選ばれたとのこと。聞き慣れない名前だが字面を見ればどういうモノかはなんとなく想像はつくが正直、どのくらいの"意味"があるのか分からなかった。
ひとまず、御礼のメールを書いてネットで少し検索してみたがいまいちピンとこない。
それで、昨夜冬青ギャラリーへ行き社長の話を聞き、図書館協会からの通知書を貰った。今回の選定では120冊が選ばれていたが写真集は私の一冊しか無かった。サイトなどを見ると出版物の15〜20%程度が選ばれるようだが社長の話では写真集は希だそうで社長もとても喜んでいた。(もらった選定図書リストを見ると筒井康隆や林真理子、瀬戸内寂聴などの名もありその中に私の名前が載っているのは俄には信じがたい気もするが出版というのはこういう意味もあるのだろう)
選定図書になると「選定図書速報」・「週間読書人」・「日本図書館協会 図書週報」の3誌に寄って全国の図書館に紹介され、図書館に蔵書される可能性が出てくる。全国にどれだけ図書館があるか分からないが写真集の売れ行きに大きなプラスになるコトだと思いたい。
しかし最も重要なのは図書館に蔵書されるということはより多くの人達に私の作品を観てもらえるコトだ。もし私が居なくなっても写真集は残る。
写真作家の写真集は本人の分身として一人歩きしていくからと聞いていたが少し実感出来てきた。
また、冬青社高橋社長がブログでこのコトを書かれているが合わせて私のコトを分析しながら綴っているのが興味深い。しかも概ね正しく、あのときそこまで見透かされていたのかと思うと少々恥ずかしい。
写真は写真集の表紙に採用した写真。写真展で展示もしたし写真集にも入っている。私自身とても思い入れのある一枚で、撮影時に「光」「タイミング」そして「構図」とも完璧に近く所謂「手応え」のあった一枚だった。写真集の表紙デザイン案は他にもあったが最終的に私の希望でこの一枚に決めた。
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