先日、と言っても少々前ですが、中野のギャラリー冬青へ宮崎雅子さんの写真展「The Other Side」を観に行きました。
展示作品はモノクロの6x6。ギャラリーに入って最初に全体を見渡した時の印象は、コントラストの低さで全体的は"浅いグレー"でした。最近"黒い"写真を観る機会が多かったので新鮮でした。
一点づつさーっと観た後、キャプションを読んで、もう一度最初からじっくり。一点づつ観て少し離れて前後の三点を纏めてみたりしながらギャラリーを2周。いままであまりみたことのないアングルの真四角フォーマット。そして撮影場所が様々ながら統一感を感じさせるのは作家の意図、視線がぶれていないのだろう。
写真集のあとがきを読むと作品から何かが浮かび上がってくるような強さを、一見やさしいプリントから感じました。写真集を購入し宮崎さんからいろいろ話を聞くことができました。
独特のコントラストに関しては以前、いろいろな人に言われたそうですが、頑として譲らなかったそうです。ただ彼女の作品はコントラストに目が行ってしまいますが本質はそこでは無いと感じました。自分も四角いモノクロで作品を作っていますが、自分には無い世界で楽しい写真展でした。11月26日までの開催ですので時間があればもう一度観てみたいと思っています。
今回の作品の多く登場していたチェコは私が初めて欧州へ行ったときに訪れた国で、プラハはその後に訪れたパリやロンドンより美しいと今でも思っていることを話したりしていたら社長が降りてこられ、しばらく三人で話をしてました。
宮崎さんの写真集を改めて手にとって観ると、オリジナルプリントに負けないクオリティは社長のこだわりが伝わってきます。この大きさは手に取るにちょうど良く、6x6にぴったりと思い社長に聞いたら、このサイズは紙の大きさ、製本、コスト等とてもバランスが良いとの話でした。確かに私が購入した冬青の写真集に何冊か同じサイズのがありました。
大きい写真集は迫力ありますが、このサイズが合う作品には良いです。
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