今日は中野のギャラリー冬青へ井本礼子写真展『記憶の琴線 ~ 想起する幻の光 ~』を観に行った。
数年前の前回の展示を観た時は不在だったが今回はギャラリーへ入ると丁寧に御本人が迎えてくれた。前回の作品やその後雑誌などで観ていた彼女の作品のイメージは横位置だったが今回は縦位置の作品も多く新鮮だった。
横位置は吸い込まれるような印象だが縦位置は広がり散っていく印象を持った。一般的な写真の縦横イメージと逆に思えるのは不思議で、これが彼女の世界なのだろう。
ギャラリーは盛況で御本人と話すことはあまり出来なかったが社長がいろいろ解説まじりで話をしてくれた。以前より一回り小さくなったような感じだが強い眼と口調は健在だった。
テーブルに置いてあった写真集「Dreamscapes」を観ていると、もっとゆっくり時間をかけて観たいと思えた。そうしないと自分なりの理解が 出来ないだろうと思い買って帰った。見開きで3枚組み写真にタイトルが付いている。セレクト、並び、トーンと自分には無い世界は刺激的だ。
そのあと、新宿へ戻り35回木村伊兵衛写真賞(高木こずえ氏)の展示を観てきた。受賞作品が「GROUND」と「MID」の2つになっているのだが 「GROUND」は写真とは思えないデジタル合成?の世界。「MID」はそれだけみたらそうとう怖い世界に感じた。観ていると混乱し遠く、理解の及ばない 世界に思える。そういう作品だから受賞するのだろうか。
最後は京王デパートでラスクを買って帰宅。いつも混んでいるが先日買った1Q84 BOOK3を読みながら並んでいたからさほど苦でもなかった。小腹が空いた時に軽く食べれて美味しい。
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