今日は東京都写真美術館へ、ブレッソンと木村伊兵衛の展示と6人のアーティストによる旅を観るために。
写真界の巨匠であるブレッソンも木村伊兵衛も過去に何度か写真展や写真集で観ていた写真だった。今回の目玉と思っていたのがベタ展示だった。写真家のベタ
を観れることは作品そのものを観る以上の意味があると思う。写真史に残る写真の前後にはこんなコマが並んでいること、間合いやタイミングなど、とらえ方が
両者それぞれで興味深かった。
日本の新進作家展と題されている「出発-6人のアーティストによる旅」は昨年ポルトガル・リスボンの写真
集「4月25日橋」を出した内藤さゆりさんが出展している。内藤さんとは数年前に知り合い、過去のコニカミノルタやキヤノンギャラリーの展示を観ていたが
昨年5月にルーニーの展示は私が丁度フランス出張中で観れなかった。なので作品は写真集でしか観ていなかったが、今回彼女から招待券を貰っていたので是非
観たいと思っていた(招待券が無くても観たいと思っていたが)。
恵比寿駅からガーデンプレイスに向かう途中、写真展の大きなポスターがあり、内藤さんのさわやかな作品が載せられていた。
今回の6人で女性は内藤さんだけ、彼女の作品は出口に近い最後のブースに展示されていた。プリントサイズの違う21枚は一定のリズムと内藤さんらしい、女性らしい色彩を強く感じた。
印象的だったのは百瀬俊哉氏のインドのカラー作品。1枚1枚の力強さ完成度の高さに声が出なかった。
それと今回の展示を観て一番興味深かったのは6人6様のアーティスト・ステイトメントと書かれたキャプションだった。これを読むのがある意味作品を観る以上に和英併記で書かれていた点を併せて意義のあることだと感じた。
自分が今まで撮ってきた写真をセレクトする時、これから撮るだろう写真に何かのかたちで影響すると思えた。
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