巨人優勝

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11月7日、日本シリーズ第6戦に勝利した巨人軍が7年ぶりの日本一を奪取した。今年の原監督は"ぶれない信念"が結果に結びついた1年だったと思う。最終戦は東野のアクシデントにも動揺せず投手陣が完封リレーでしのぎ、少ないチャンスをモノにした打線が印象的だった。
2007年はリーグ優勝するもクライマックスシリーズで中日に敗れ、昨年はシリーズ進出するも宿敵西武に及ばず、今年にかける意気込みは原監督はじめ、阿部キャプテン他選手達には感じられた。

セリーグでは2位に12ゲームの大差を付け数字だけみれば楽勝だったかもしれないが内容はキビシイ試合が多かった気がする。投手陣は昨年ブレイクした山口&越智は打たれることも何度か有ったし抑えのクルーンも終盤こそ有る程度安心して観れたがストライクが入らない試合も多かった。期待の左腕内海も勝てない日々と2軍落ちもあった。そんななかゴンザレスの安定感、オビスポの台頭は大きかった。

野手は前半はオーダーが決まらず鈴木や脇谷、坂本、松本、亀井が1番を打ったり日替わり打順と書かれる日々が続いていた。イスンヨプは極度の不振とマイナス材料も目に付いた。それでも勝ち続けたのは木村拓也、谷、大道のベテランのがんばり、ホームランだけでは無く繋ぐ野球、全員で相手投手を追い詰めて崩す野球だったのだと思う。

数年前の大砲を並べる野球から脱して原監督のもと目指してきた野球が結果を残したシーズンとして印象的な1年だった。

今年の原監督はWBCの世界一に始まり、巨人の日本一と素晴らしい結果を残してくれた。ライシーズンのさらなる活躍がたのしみだ。

巨人ファンとして欲を言えば、揺るぎないエースが欲しい、日本ハムのダルビッシュのようなベンチにいるだけでチームを支えるような・・今回の日本シリーズを観ていてそう感じた。まぁ贅沢な話かもしれないが。

今年印象に残ったゲームは2試合。ひとつはやはり日本一を決めた試合。日本ハムのミスに助けられた感もあるが稲葉のミスを引き出したのも巨人軍か相手チームにかけ続けたプレッシャーというか迫力だったのだと思う。東野のアクシデントも逆にナインの力をひとつに纏めてしまったとも思える。
もう1試合はリーグ終盤の中日戦、防御率ナンバー1のチェンを打ち崩した試合。坂本と松本が粘りに粘りクリーンナップに繋ぎ、勝ち取った試合だ。テレビで観ていて「巨人にもこんな野球ができるんだ・・」と。今シーズンを象徴した試合だったと思う。

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