先週は東京写真月間2014の企画展「アジアの写真家たち ミャンマー・ナウ」の展示でミャンマーから来日中の写真家3人と知り合うことが出来た。
品川キヤノンSタワー2階のオープンギャラリーで展示中のKyaw Kyaw Winn氏はミャンマーの美しい風景を中心にアート系の作品を制作されている。東京滞在中にフジヤカメラに通いカメラやレンズを購入したそうだ。ヤンゴンではまだまだ買える機材は少ないそうだ。私が会ったときはOM-Dを肩から提げていた。
新宿ニコンサロンで展示中のKaung Htet氏はドキュメンタリー作品、彼は医者から写真家に転身しMyanmar Times誌主席フォトグラファー&編集長として活躍している。彼が写真家への道を選んだ理由などギャラリートークで聞けたのは興味深かった。これからの彼の活躍がミャンマーの変貌を現すように思える。
銀座ArtGallery M84で展示中のZaw Min氏は日本に約10年 滞在した経験が有り、現在はヤンゴンで旅行会社を経営し日本人向けにミャンマーツアーをコーディネートしている。ミャンマー国内の少数民族など積極的に撮影したりミャンマー政府観光促進の一翼を担っている。彼は日本語が堪能で話すだけで無く漢字仮名交じりの読み書きもOKで我々日本人にはとても心強い。
私が8月にミャンマーを訪れる予定なので是非ヤンゴンで再会したいと最後の挨拶を交わした。
ミャンマーの写真事情や写真家活動、発表の場など初めて知ることができた。ミャンマーにも写真協会があり全国で会員が12,000人居るそうで定期的な展示活動も継続していると聞いた。民主化に舵を切ったミャンマーだがまだまだいろいろな事情があることも同時に聞いた。彼らの志が実現する日が一日でも早く訪れることを願いたい。
今回、私の渡した名刺を観て、「へーホーの飛行場に写真を展示していますか?」と聞いてくれた方が居た。へーホーの飛行場は私がいつも訪れているシャン州インレー湖の玄関口で、そこの出発ロビーに私のカラー写真を何点か飾って貰っている。それを覚えていてくれたのは嬉しかった。いろいろな国に行くと空港にその地域の名所の写真が飾られているがミャンマーではまだ少ない。
また、彼らの写真を観て、彼らと話をしているうちに、自分が撮っているミャンマーの「意味・意義」が自分なりに明確になり、迷いのように引っ掛かっていたモノがクリアになった気がしている、これも彼らに出会えてたからのコトだ。
写真はヤンゴンの中心にあるスーレーパゴダに続く道、ヤンゴンの地理について彼らと話しているとき何度か出てきた場所だ。以前は市内北部の空港から中心までタクシーで40分くらいだったが最近は渋滞が増え朝夕の通勤時間帯だと2時間以上かかる時もあるそうだ。