4/28 3日目(2012 Myanmar)

昨夜は頑張って22時まで起きていたがその後は溶けるように眠ってしまった。ここに来るといつも朝早く目が覚める。2時間半という時差の為もあるが、早朝にホテルのそばを行き交うボートの音やお寺から流れるお経?の放送が毎朝目覚まし代わりをしてくれる。外はまだ暗く撮影は無理そうだと思いベットでウトウトしていたらカーテンの隙間から東の空が薄っすら染まってくるのが見えた。
テラスに出ると東の山から朝日が漏れ始め明るくなりはじめ湖面を照らし始め、逆光のなか静かに進むボートがいた。部屋に戻り望遠レンズを付けた5Dを持ち出し数カット。近づいてきたところで三脚に付けたローライをテラスに据えてスポットメーターで測光し、レリーズで数カット撮影した。テラスはボートの波で微かに揺れてブレる可能性があるが過去の経験から数カット撮ればどれかは救われると思い同じカットで4,5枚づつは確保した。

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山から完全に日が登るころ撮影を終えてレストランへ朝食。今朝はパンと半熟たまご、ソーセージにトマトサラダ、最後にフルーツとコーヒーだった特にパンは専用窯があり、焼き立てで美味しい。昨夜はスコールがあったりでガイドのEiさんとは会えなかったからここで2年ぶりの再会を喜んだ。今回も4日間ガイドというより通訳をしてもらうコトになる。撮影にはコミュニケーションが必要な場合が多く、英語、ミャンマー語そしてパオ語を話す彼女は私の撮影は欠かせない。
インレー湖では5日周期で市場が順番に5箇所で開かれる。今日はホテルから一番近く最も規模も大きいファウンダウンマーケットだ。ホテルからボートで数分で到着、EiさんとDrと三人でEiさんの説明と通訳を聞きながら周り歩いた。様々な種類の店を撮り歩き改めて彼らの生活に欠かせない市場を認識できた。

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魚、野菜、肉、薬、日用品、雑貨、お菓子、御供物等彼らの必需品に混じり観光客相手の土産物屋がある。ここで売られて居る土産は民芸品のような仏像関係のようなよく分からないモノが多く私は殆ど買ったコトが無い。ホテルに戻り食べようとマンゴーを5個1000チャットで購入、約100円。この後いつも訪れている仏像屋に行こうと思っていたが彼らに渡す写真をホテルに忘れたことに気付き一度ホテルへ戻った。
市場で買ったマンゴーを切ってもらい食べたが私のは微かに甘みのあるサッパリとした味だったが、Drのは相当酸っぱかったようで目を白黒させていた。するとEiさんが"Can you see stars in the sky?"と笑いながら聞いていた。Drが自分のを彼女に差し出し彼女も口にすると空を見上げ目をパチパチしていた。落ち着いたとこで聞くとこちらの人達は酸っぱいモノを食べると昼間でも空に沢山の星が観えるとのコト。そのブツを私も食べてみたが思ったほど酸っぱく無く充分食べられるマンゴーだった。
このまま仏像屋へ行こうとも思ったがAnn sanが多分彼らも市場へ行っているだろうから午後にしたほうが良いとのアドバイスがあり、それに従うコトに。そして少し早いランチを摂り、私はいつもの女性にマッサージを一時間ほどお願いした。絶妙な力加減ですっかりほぐれたところで眠くなり30分ほどウトウトした。
目が覚めてコーヒーでも飲みたくなりホールに行くとAnn sanが出て来て察したようにコーヒーを出してくれた。お茶菓子が私が持参した私の地元の洋菓子屋の焼き菓子。

暑さのピークが超えた15時過ぎ、仏像屋へ向かうが乾季の為水位が下がりいつも行けてた店までボートが入れず100mくらい手前の僧院から歩いて向かった。
久しぶりの訪問も私のことを覚えていてくれ2階の住居へ案内してくれた。主人は3ヶ月前に脳梗塞?で会話が困難になってしまったと聞いて驚いたが歩くことは可能で重傷ではないようで少し安心した。

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こちらの一家は少し不思議な集まりで生活を送っている。
主人は61歳で結婚歴無し、その姉が64歳で独身だが彼らの兄弟の多くが病気や事故で亡くなり、その兄弟の子供達を引き取り育てているうちに彼女自身が結婚するタイミングを逸してしまったそうだ。何度か撮影している娘さんは13歳でファウンダウンパゴタ近くの学校に通っている。彼女の両親は彼女が小さいころ、3ヶ月の間に相次いで亡くなり遠縁にあたるこちらに身を寄せていると今回初めて知った。
兄妹や親族を中心で生活している彼ら。主人が倒れたと聞き収入源であろう仏像屋がどうしているのか心配したが昨年から若い後継者を指導し仏像屋の商売は順調そうだった。チャイントンやタチレク辺りに卸して売られているとの話。
彼らの集合写真やポートレートを撮り、土産に新作らしいお地蔵スタイルの仏像を買ってホテルへ戻った。

Ann sanとDrがナンパンとインパッコンに行くというので一緒に行った。ナンパン村ではトヨタ財団の補助金で2年前から始めている魚の養殖の状況を調べるため村のとりまとめを依頼しているAnn sanの知人の家へ立ち寄り魚の生育状況を確認した。

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雲行きが怪しくなり始める中インパッコンへ向かったが用事を済ませた帰りとうとう雨が降り始めた。ホテルが近くなるに連れ激しくなり雷も光り始め、ホテルに着く数分前には前も見えないほどの激しさで全身ずぶ濡れ。早く着替えたかったが風が強くとても部屋まで辿り着けない状況。ホテルのダイニング裏手のAnn sanの部屋に入れてもらいDrに服を借りて毛布をまとい、熱いお茶を飲みやっと落ち着いた。
1時間程度で嘘のように晴れ上がり星空が綺麗だ、夕方豪雨のなか日本人の2人連れが来たとのコトで夕食を共にいろいろ話をした。

この日はオーストラリア人男性とタイ人女性のカップルがバガンで400ドル財布から抜かれたとかでAnn sanにお金を借りたいと相談していたりとか、夕食後私はノンビリ過ごしていたが相変わらず忙しそうなAnn sanだった。

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このページは、kameyamaが2012年5月 9日 22:44に書いたブログ記事です。

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