10/28 7日目(2010 Myanmar)

今朝も早朝ホテルで撮影。三脚にローライを載せホテル内をうろうろ。静かな湖面は鏡のようだがボート来ると波紋が広がる。エンジンボートのそれより人力ボートの方が間隔もゆっくりしていて美しい。波紋で歪んだ実体が笑っているように思える。

 

MM1007_01.jpg雲間から完全に太陽が出てくれば撮影は終わり。部屋に戻り三脚を片付けレストランへ。今朝もゆっくり目でお粥に梅干し、パンに目玉焼きそれにスイカジュースとオレンジ、コーヒー。午前中はDrがアンレストランにあるランを手入れするとのことで私も同行し、レストラン裏を散歩。ここはいつも訪れるお気に入りの場所だ。ここで撮った写真も多く今回も前回撮った写真を渡そうと思っている。
どこまで続いている道か分からないが大きな僧院があり、池で鯉など巨大な魚がいると聞き私には未知の、今回はそこまで行ってみようと歩く。
途中、ライスペーパーを作る人々の家や見覚えのあるバレーコートのある僧院、馬の居る学校を過ぎてさらに進む。この小さな川沿いの道は両側から竹や他の木がせり出し木漏れ日が綺麗だ。
少し立派な橋と左岸が広く開け、学校らしき建物とその奥に僧院が見える。歩いて行くと確かに大きく建物の下が池の様になっている。

 

MM1007_02.jpg建物を見上げていると窓から僧侶が英語で話しかけて来た。僧院には必ず英語を話す僧侶がいる気がする。大概はどこから来たのか?日本か?とかどの位いるのか?いつ帰るのか?などだがガイドさんが居ない時は助かる。立派な僧院ですね。とか話していたら付いて来いと隣の建物に向かって歩き出す。着いて行くと蓮の花が沢山ある大きな池がある。多分私のために時間外だが餌やりを始めてくれた。やがて1m以上有りそうな鯉やらナマズが次々と表れる。鯉やナマズの写真ばかり撮っても仕方ないが折角なので撮って液晶で見せるを繰り返していた。気付くと何人かの僧侶が集まっていたので話してくれた僧侶や他の僧侶の写真を撮りお礼と寄進をして僧院を後にする。

道すがらすれ違う人と「こんにちは」程度の「ミンガラバ」の挨拶をしてそのあとは続かないが「JAPAN」とか言うと頷き優しく微笑んでくれる。だから多分会話と言うかコミュニケーションは成立しているのだろう。一見強面のオニイサンも挨拶すると愛想が良かったりして楽しい。私のカメラをチラチラ見ていかにも撮ってくれオーラを発する人も居る。

 


MM1007_03.jpgレストランに戻りつつ写真を渡す相手を探す。写真片手にアタリをつけつつ前回のライスペーパー屋を探すが結局本人一家は不在で隣の家に預けて写真を撮り歩きはじめた。ここには物心ついたころから学校にも行かず(行けず?)毎日毎日ひたすらライスペーパーを焼く女性がたくさんいる。火を前に暑そうだが黙々とこなす彼女たちを観ているとヤンゴンの空港に居る何もせず荷物に手を添えただけで1000チャット(約1ドル)のチップをせびる男たちにチップを意地でもやれない。ここらで働く若い人たちの給料が20ドルとか30ドル程度のが相場、日給で1ドル程度だ。
もし写真を渡そうとした彼女が居ればライスペーパーを多めに買って、ホテルのスタッフのおやつにと思っていたが残念だ。

レストランに戻りスプライトを飲み一休みしホテルに戻る。
今日のランチはピザと東京荻窪ラーメン、ピザは来シーズン売ろうと考えている候補だそうだ。味は悪く無いがピザと言うよりピザトーストやピザパンに近い。でも温かい状態で出せれば充分売れると思う。
MM1007_04.jpg午後はDrがある財団に申請している魚養殖プロジェクトの調査などで出掛けるとのことで同行する。Drか考案し申請した内容はシンプルで理にかない、こちらの人の生活の糧としては理想的だと思う。ただそれを効果的に実行するのは簡単では無いだろうことは私にも想像できる。
以前ホテルので働いていて、大学でそれらしいコトをやって居た青年に手伝ってもらおうと話を進めているそうだが、彼はどうも積極的でな無くオドオドしている印象だ。それでもDrの指導でうまく養殖プロジェクトを立ち上げてほしい

彼とDrとボートでマンと4人で出掛ける。最初に池で魚を育てて居る家を尋ねるがどうも、少しずれている気がする。池と言っても低い土手で仕切れらちょっと水位が上がれば流されてしまいそうだし、雑草も生え放題で手入れしているように見えない。それでも家にはアンテナとテレビがあるからそれなりの暮らしはしているようだ。

次は買い物で蓮布の仕入れ、Drは10年くらい前に来たそうだが場所ははっきり記憶していないし、ボートマンも始めてらしくなかなか見つからない。あちらこちらで聞きながら進むとどんどん南下する。ナンパンの少し先と思っていたらタウントゥーの先だった。20数枚預かりナンパンに戻る。昨日インパッコンで観た店の半額以下だ。確かに昨日の商品は洗練されているが蓮布の素材は糸の強さ、肌触りなどこちらの方が素人目にみても良さそうにみえる。
ナンパンでは前回も訪れた魚の養殖をしている家に行く。ニャウンシェまで稚魚を買いに行かなくてもここで仕入れられることが分かりプロジェクトには朗報だ。
ここは数ヶ月前の某番組ロケで宮川大輔が真っ暗のなかでカレーを食べるシーンを撮ったところだ。あの時大勢が詰めかけたため湖底に打ち込んでいる柱が一部沈み床が傾いてしまったそうだ。

最後に案内してくれた彼の家に向かう。彼の家はナマズを養殖している。2つのネットに数千匹を入れていて、大きい方のナマズを2ソウ(正確にはどれだけの重さか分からないがこちらの人達が使っている独特の重量単位だそうだ)5000チャットで購入。

ホテルに戻る時西の空に印象的な雨雲があったがそれが移動しスコールが降ったが食事に行くころには上がり綺麗に星がでていた。

 

MM1007_07.jpg夕食はそのナマズのから揚げ、千切りキャベツ、梅干し、漬物、わかめの味噌汁にご飯で和食だ。ナマズのから揚げ、これは正直期待していなかったが予想以上のおいしさ、あっさりした上品な白身魚のような味で日本でも食べたいと思うがあるのだろうか。食後にオレンジを食べた。昨夜オレンジを頼んだつもりでいたらオレンジジュースがでて来て間違えたホールスタッフの彼はMr.オレンジジュースと呼ばれている。まだ慣れていない彼だが空いた時間にせっせとホールのモップがけをしたりと真面目そうで慣れてくれば良くやってれるだろう。
湖に流れ込む川が近いところは水が茶色に濁り、まだ雨季の様な感じ。本来この時期は乾季になり、それを迎えるのが一昨日までの祭り、ここでも今年は異常気象なのだろうか。

明日は、昼過ぎにチェックアウトしヤンゴンへ向かわねばならない。午前中どうしようかと思っていたら近くで結婚式があるとアンさんから話があり、行く予定だ。

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このページは、kameyamaが2010年11月 8日 22:10に書いたブログ記事です。

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