暗室作法?

最近、なんとなく忙しいような気がして久しぶりの日記になってしまいました。今日はモノクロ暗室の話なので興味の無い人には全く意味不明だと思います。

今年になってからモノクロ暗室を再開しています。そして、昨日はモノクロプリントラボのワークショップに参加しました。
一番の感動は、使わせてもらえた引き伸ばし機のプログラム機能。露光条件を9回までセットして順番通りに露光してくれる優れものでした。
たとえば、

1回目:露光8秒、フィルタ2.5号(全体露光)
2回目:露光8秒、フィルタ1.5号(焼き込み1)
3回目:露光4秒、フィルタ1.5号(焼き込み2)

という具合に。これはとても便利で、ちょっと条件変えるときに確実に思うように変更できます、自宅暗室にはそのような機能は無いのでメモしながらですが、ついつい面倒で記憶に頼り、結果が思うようにならないと記憶を疑い出し、結局やり直し・・なんてコトはちょくちょくあります。フィルタ号数まで設定できるはもう感動モノ以外のなにものでもありませんでした。

私も欲しいと思いましたがイルフォードの引き伸ばし機で、もう販売されて無く探すのは至難の業、アメリカなどのオークションでは時々出ているそうですが、それを落として日本に送るのは非現実的でしょうし。。。

一日プリンターの方にいろいろ質問し、とても有効な時間でした、暗室作法はおおよそ決まった手順がありますが、細かいとこは千差万別。自分が確立してきた手順を確認することが出来たことは今後の自信にも繋がります。
また、自分ではこれで完成と思っても、アドバイスを求めると、さらにもう少しここを焼き込んで、こっちを浅めにとかのご意見。まずはその通りに焼き直してみると、確かにこの方が良い。
そう、このプリント作業しながらリアルタイムで意見、アドバイスを貰え、"信頼できる目"で仕上がりを見て貰える、これはとても有効です。わずかな進歩の積み重ねが大切です。
今後しばらくはお世話になって行こうと思ってます。

そうした目でいままでのプリントを見直してみると、また焼き直してみたくなります。

今日は渋谷のギャラリールデコへ。私も数年前にお世話になったワークショップの写真展をやっていた。はじめに6階へあがり「下野の蔵(しもつけのくら)」石垣匠氏の個展へ。
ライカでとらえた柔らかい光と影の世界は落ち着きと静かな美しさを感じさせてくれた。
破綻のないモノクロプリントをあれだけ揃えるコトの大変さは理解しているつもりなので、その苦労、気合いは十分伝わる写真展でした。
印画紙を筆頭に年々悪化するモノクロ環境ですが、このようなプリントを観るとまだまだ頑張れます。

2階3階は恒例のグループ展、今回はワークショップ23期と24期の人達。私が8期だったのでなんだかすごく自分が「昔の人」のような感覚になります。
昨日の土曜夜がパーティーで、各期の賞が決まる、いわば写真展のピークを迎える。そして今日は最終日、祭りの後のような独特の雰囲気を感じたいために私は日曜に行くことを優先にしています。

キャプションと写真の関係を自分なりに解釈しながら観ているとおもしろいです。自分と近い感覚で撮られている人、全然違うとらえ方をする人様々です。

一点だけ気になったのはブックの質でした。展示作品とは他に写真をファイルに入れたブックを置く人が多いのですが、展示会場に置くブックは作品としてみせるモノと思うので、キチンとした形で纏めた方が良いと感じたのが数冊ありました。ブックにもキャプションを付けてプリントの質も展示作品と同等以上にするのは必須だと思ってます。

と、自分にも言い聞かせながら会場を後にしました。
(写真は会場に置いてあったチュッパチャプスタワー、私も貰おうかと思ったのですが確かなめ終わるのに30分かかるので二の足踏んでしまいました、いい大人が棒を口から出しながら電車乗る勇気はありません)

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このページは、kameyamaが2009年2月22日 18:40に書いたブログ記事です。

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