ギリシャ(遺跡の国)

2008081501.jpg夏休み旅行から戻って一週間、暑さとシゴトなどですっかり書きそびれていたが金曜になってやっと余裕が出来ました。

 ギリシャと言えば古代遺跡のイメージが強い。

アテネに来た目的の一つがこの遺跡をこの目で見ることだった。アテネ2日目、市内の有名どころ、パルテノン神殿へ。(写真1枚目)

混雑を避け朝早めに地下鉄で向かう。カラっとした日差しは容赦なく降り注ぐなか頂上の神殿目指して登っていく。年中工事中だと聞いていたが下からでもクレーンが見える。

どうせならクレーンや足場の無い神殿がみたいと思っていたが、神殿のそばまでくると、そのスケールに圧倒されクレーンやら足場やら他の大勢の観光客なんか全く気にならない。

神殿のオリジナルは古代ギリシャ時代にアテナ神を祭る神殿として建てられたそうだが、現在残る神殿は紀元前5世紀半ばのペルシア戦争後に建設されたものとされている。それでも2500年以上経っている。気の遠くなるような時間だ。絵はがきのような風景だが、アテネに来たからには絶対外せないトコロだと改めて実感した。

神殿から降りて裏手の古代アゴラ、テセイオン神殿を訪れた、観光ツアーだとここまでは来れないようで観光客も少なく落ち着いて観ることができた。この神殿はギリシャでもっとも原型を留めている貴重な神殿で小振りだが見応えのある古代建築だった。

そして最期にゼウス神殿へ、ギリシャ神話の神々でも有名どころの全能の神ゼウス、彼を祭った神殿は相当なスケールだったことを忍ばせるに十分な高い柱が残っていた。

翌々日、電車で約1時間アテネ郊外のコリントス遺跡へ。アテネ中央駅から電車でコリントス駅へ、そこから市街地までバスで10分、そこからバスで20分、住宅地のそばにひっそりと佇むコリントス遺跡へ到着。
ここにあるアポロン神殿は紀元前6世紀に建てられたギリシャでも古い神殿が残っている。この日はアテネの最高気温が37℃まであがり一番暑い日になっていたようで、カラカラに乾いた空気と日差しで汗もかかないが喉はやたら乾く。

2008081502.jpg翌日、事前に現地デスクで申し込んでいたデルフィ遺跡(写真2枚目)へ。バスで約3時間、デルフィ遺跡へ到着。この日も前日に負けないくらい暑い。今日はツアーなので英語のガイドさんが居る。前半はガイドさんの説明を聞きながら神殿を目指し登っていく。

ここはアテネと違って山間の傾斜地だ。紀元前になぜこのようなところにどうやってこんな大きな建物を建てることができたのか・・・・

素朴な疑問は頭を離れない、

古代ギリシャ時代、世界の中心・宗教の中心と信じられ、背後にパルナッソス連山、眼下にオリーブ畑の谷、遠くにコリンティアコス湾を望む。遺跡を見下ろす円形劇場に立つと人々の歴史と積み重なってきた時間を感じずには居られなかった。今回の旅の一番だった。

2008081503.jpg

最終日、夕方のフライトまで時間があったので考古学博物館へ向かう。ストロボは使えないが撮影は自由にできるのが嬉しい。

ここには有名な黄金のマスク"アガメムノン"がある。

この黄金のマスク(写真3枚目)はミケーネでシュリーマンが発見した遺物だ。シュリーマンの発見までギリシャ神話は作り話とされていたが、これを境に実在したのもの存在が真剣に調査されるようになったという。

古代ロマンを語るうえで有名なこのマスク、アテネに来たら絶対に観るべきだと思っている。
ほかにも半日はたっぷりかかる展示はどれも興味深く、説明をみると'B.C.15~14'などと書いてあり、3000年以上も前にこのような壺や、絵皿、装飾品が作られていたことは素晴らしい。そしてこれらがこれだけしっかり残っているのは人類の財産だ。

 

このブログ記事について

このページは、kameyamaが2008年8月15日 22:36に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「夏休み」です。

次のブログ記事は「ギリシャ(エーゲ海)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

アーカイブ