似ていた。十数年前、会社を辞めた同期の人に。
でも別人のような気もするし、あまりジロジロ見るわけにも行かず、急行が駅に止まる度にそれとなく様子を窺う・・・・
思い出せば会社に技術職で入った同期はたしか70人くらい、その中で電気系、機械系、ソフトウエア系に別れて機械系の私の同期は12~3人だったと思う。
もう、来年で20年近くになるのだが、今でも会社に居るのは何人だろうかと目を閉じて数えてみたら半数近くしか居ないようだ。
私が就職した頃はいわゆる”バブル景気”の絶頂期、入るのには苦労しなかったが、それだけのことで、或る意味での競争やしがらみが元で辞めていった仲間も多かった。
背の高い彼はつり革につかまり立ったまま一生懸命携帯をいじっていた、メールとかネットではなくゲームでもしていたのだろう。
確か彼の実家は・・・と思い出していたら、そちら方向に向かう乗換駅で降りていった。そしてホームを歩く後ろ姿を見ていたら入社当時の研修時代、会社から寮まで仲間共々歩いて帰った時を思い出し、”やっぱりアイツだったんだ”と確信。
お互い十年以上経てば見た目も変わるし、少しはそう思えても混雑した電車の中で声をかける勇気も無く、偶然の度合いを考えると少々後悔もしている。
向こうも多少は「もしかしたら・・」と思っていたのだろうか。
彼は、うちの会社にはあまり居ないキャラクターだったような気がする、元々サラリーマン生活が合わなそうな感じもしていたから、辞めると聞いたときもさほど驚かなかったし、退職後外国に行ってしまったらしいとの噂を耳にしたときも”意外”とは感じなかった。
そんな彼も見かけた様子からは私と同じようなシゴトをしているのではないかと思えるような雰囲気を感じた。
もし、今度見かけたら話をしてみたいと思う。もしお酒が飲めるのであれば、飲みに行こうという展開もあるのだろうが・・・
写真と日記の内容は直接関係アリマセンが、なんとなくこの写真かなと思い載せました。