2015年8月アーカイブ

イルフォードの印画紙

12月の写真展に向けて準備を進めている。写真のセレクトはある程度進んできたところで印画紙をどうしようかと考えた。一昨年の展示ではRollei Vintage111を使ったのだが、その時は事前にイルフォードやオリエンタル、ベルゲールなどでテストプリントを作り決めた。

今回はどうしようかと思っていたが基本はRolleiで考えていた。しかし最近刷新されたイルフォードの印画紙が気になっていたところ友人が丁度B&Hから感材を購入する話があり、便乗させてもらった。日本の販売価格が以上に高く送料や感光リスクを考えてもアメリカから輸入する方が良いと考える人は多い。本来ならば国内で普通に買えればいのだが・・仕方無い。

イルフォードの説明を見ると感度が上がり、黒濃度も上がり、水洗時間が短かくなったなど特徴が書かれている。

20150816-001.jpg

前回テストしたとき、Rolleiの感度が一番高く、イルフォードの純黒調より1段くらい差があった。そして温黒調は純黒より感度が低かった。冷黒調は今回初めてのテスト、今回の展示で冷黒調を使うことは無いだろうが別の作品で活かせる可能性があり試しておきたかった。

同じカットを同じような濃度、コントラストになるように条件を変えてテストした結果。

Rollei Vintage111:絞り8.5、露光時間13秒、フィルター目盛60
ILFORD MGFB1k(純黒):絞り8.0、露光時間12秒、フィルター目盛55
ILFORD MGFBWT1k(温黒):絞り5.6、露光時間15秒、フィルター目盛55
ILFORD MGFBCT1k(冷黒):絞り8.5、露光時間13秒、フィルター目盛55

確かに純黒の感度は前モデルより高くなっていました。それでもRolleiの方がまだ高いが、コントラストはILFORDの方が少し高い感じがした。

結果として12月の展示はILFORDの純黒を使うことに決めた。Rollei Vintage111も純黒調の印画紙だがベースがやや温黒よりのトーンだったので若干雰囲気は変わるが今回ILFORDに決めたのはハイライト側のトーンに魅力を感じたからだ。それを活かせるプリントを作りたいと考えている。

ドライダウンもRolleiに比べると少ないのもコントロールしやすい。

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