2012年3月アーカイブ

世界平和パゴダ

3/11、門司を訪れた際、関門海峡を見下ろす高台にある「世界平和パゴダ」に行って来きました。ここは日本で唯一の本格的ミャンマー様式のパゴダと言われています。
2011年末に運営資金難のため休館中なのはニュースで知っていたので入れないのは承知の上で門司市街地からレンタカーで向かいました。町中の道路看板にも出てきていたので名所として認知されていたのだと思います。前日到着した対岸の下関からも関門大橋脇にその姿を確認できるくらいで想像していたより遙かに大きく立派でした。

少し調べて観ると、昭和29年当時のビルマで仏典結集会が開催され、全日本仏教会の代表も出席しその際、上座部仏教を日本にも紹介したいという話が持ち上がり、ビルマ仏教会に希望を出したそうで、それがきっかけでここに土地を見つけ、総工費約4000万円をかけて昭和33年9月に世界平和祈念と第二次世界大戦の戦没者慰霊のため、世界平和パゴダは完成しました。門司が選ばれたのは、大戦中ここからたくさんの兵隊が船でビルマに渡ったからだそうです。
何人かのミャンマー人僧侶が近くの僧院で暮らしながら来た人たちを案内したり仏教行事などをこなしていたようです。数年前に高野山で開催されたビルマ戦線の戦没者慰霊でここの関係者の方が、運営資金の多くをビルマ戦線帰国者やその遺族の寄付でまかなっていたのですが、高齢化のため厳しい状況ですと話されていました。
日本とミャンマーの友好の象徴として、戦没者の慰霊、世界の平和を願うパゴダが資金難で休館というのは寂しい限りです。

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