リスボンの街でテージョ川を観ていると海のような気がしてしまうが川は川なのだ。今回のポルトガルの目的のひとつが"大西洋を観る"だった。
そしてユーラシア大陸最西端にあるのがロカ岬、リスボンから電車とバスを乗り継いで丁度のんびり一日かけて回れるようになっていた。
リスボンのロシオ駅から近郊線で40分、バスで40分で到着する。バスを降りると岬らしく強烈な風が吹いていた。観光案内所の裏にでるとポルトガルの詩人カモンイスが詠んだ詩の一節を刻んだ石碑が建っていた。「ここに地果て、海始まる」と書いて有るそうだが、これだけをみると当たり前すぎる内容に思える。多分詩の全文を読まないとカモンイスの思いは伝わらないような気がした。
これが大西洋かと感慨に浸るには強風すぎた、周りの観光客は記念写真撮るだけで大騒ぎで無謀にも華奢な三脚を立てようとしてしる輩も居た。
それでも改めて岬から大西洋を眺めると水平線が霞み西の果てを実感出来たし先人達の大航海の偉業を改めて思った。
1月に行ったシンガポールのセントーサ島にあった「ユーラシア大陸南端」は相当怪しいが今年だけで"南"と"西"に行ったことになる。
北端はたぶんロシアのどこかだろうし、東もロシアのベーリング海峡側だろうし簡単には行けそうもない。
しかしセントーサ島ってしまだったらユーラシア大陸の南端というのはおかしいし、その地から南を眺めても沖にタンカーやら島々も見えて"果ての感"は皆無だった。