Top>Travel>EURO2004>8/7
             
← Before
8月7日(土)
Next →
             
行きに比べ気流の関係か少しフライト時間は短いようで11時間15分とアナウンスがあった。長いフライトなので時間はあるし今日の旅行記をつらつらと書いている。座席が進行方向左の窓側なので緯度が高い方が見える。地平線に向かいうっすらと明るく帯のように見える。陽が完全に落ちているのに明るい、これが白夜なのだろう。もう現実に帰るだけのフライトにちょっとした感動だ。
さて、旅行も今日は最終日、今朝も普通に目が醒める、窓を開けて外を見ると少し雨が降ったのか路面が濡れいてた。右はホテルの部屋から見た景色、トラムが走り大きなウィーン南駅が近くに見える。ここ数日ホテルに戻るとき駅にあるスーパーで水やおやつを買い込んでいたが、もう寄ることは無いのかと思うと少々淋しい。朝食後、ホテルから近いベルヴェデーレ宮殿へ。宮殿の敷地は早朝から入れるようで、仕事前か判らないがジョギングする人が何人も居た。きっとこんな気持ちのよいところがあるのであれば、私も毎日走りたくなる・・・なんてことは無いですが、カメラ片手に散歩したくなります。宮殿内の美術館が10時からなので、観光客はほとんど居ない。
←宮殿へ続くエントランス、緑が雨に濡れてて綺麗     


宮殿の門、こっちはどうも裏側らしいのだが、とても立派な門と中には大きな池があり映り込みが印象的→
私は宮殿の南側から入り、大きな池に移る宮殿をカメラに納め、反対側に回る。するとウィーンの中心街が見渡せる丘になっていてこれまた絶景だった。ベルヴェデーレ宮殿はトルコ軍からウィーンを救った英雄、プリンツ・オイゲン公の夏の離宮。ベルヴェデーレという名称はドイツ語で”美しい眺め”だそうで、その名に恥じない素晴らしいところでした。時間の都合で入れなかったのは残念ですが、オーストリアギャラリーと呼ばれる美術館にはクリムトの代表作「接吻」、シーレの「死と乙女」などが展示されているようで、ここも次回へ持ち越しとなってしましまた。(いつのことやら・・・)
     

宮殿をウィーン中心街方向に歩き正門?までたどり着く。帰りはすっかり馴れたトラムでホテルに戻る。
最後のチェックアウトを済ませ、リムジンバス乗り場へ向かう。 私も妻も口数は少なく、トボトボと荷物を引きずりながら進む。

バス停に着くと、ホントにココかなとチョット不安があった。着いた時のバス停と場所が数百メートル離れてるし、しかし待合室を見ると空港マークの赤いチケット販売機とヨコにオーストリア航空の赤い制服姿の女性が。予定時間が近づくと一気に乗客も増えて、不安はすっかり解消。バスも定刻に出発し少し早めに空港へ。成田をでるとき離陸ギリギリで搭乗で非常に焦ったので今回は余裕をみてのチェックイン。チェックイン後買い物の免税手続きを済ませ、待合いロビーに居るとプラハのホテルで少し話をした日本人の人と再会。

プラハでお互い行き先と帰り便がおなじことは話していたので、お互いの旅の思い出話に花が咲く。そのかたはプラハからウィーンに戻り西駅から列車でハンガリーのブダペストに行ったり、ウィーンからメルクに行き、バァッハウ渓谷を回ってきたそうで、我々も候補にあがったルートだったので是非、次回があれば行ってみたいと思う。特にブダペストはプラハと並び行ってみたい街だ、ロバートキャパの生まれ故郷でもある。
空港内で免税手続きをする。妻は財布、私はライカレンズ。妻の話だと窓口は日本人で混雑、中身の確認などせず、書類を軽く見て判子をポンっとお終いだと・・私の前に妻が手続き、その話どおりすぐ終了。ほとんど下を向いているので表情はわからないがちょと恐そうなオジサンだ。私の番になり、ライカショップで作ってくれた書類を出す。するとすこしじっーと書類を見つめる。そして初めて顔を上げ、品物を見せてくれとちょっと発音の変な英語で話してきた。なにか書類に不備でも?誘惑に駆られ梱包を開けないでよかったと思い恐る恐る包みごと渡す。ジロジロと眺めて難しそうな顔をしている。緊張の一瞬だったが、おじさんの表情がこの上ないくらい愛嬌たっぷりの笑顔で、「君はたいへん良い買い物をしたね、大切に使いなさい」と、私に包みを返してくれた。そしておじさんの後ろの机には、暗くて銘柄はよくわからなかったが古そうなカメラが置いてあった。そう、きっと同じ仲間なのだろう。

帰りの飛行機もオーストリア航空なのだが、行きと機体が違い、各座席に液晶画面があるタイプ。映画をみたり、ゲームをしたりと長時間フライトには良い時間つぶしになる。

現在、ロシアシベリア上空を飛行中で成田到着まであと5時間30分、丁度半分まできたところ。ここで希望者に夜食が出る。なんとチキンラーメン、特に空腹でもなかったが、無性に食べたくなり頼むことに、ちょっと懐かしい味がしてよかったのだが、汁を全て飲まなくてはならず、ちょっとキツかったです。

外を見ると白夜が薄くなってきた。飛行コースの緯度が少しづつ下がってきたのだろう、、
単なる闇に近くなってきた。

成田に着くのは明日のあさ9時前、蒸し暑い日本と翌日からの現実(シゴト)がまっている。

Next →