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← Before | 8月6日(金)
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とうとう帰国が明日に迫り丸一日満喫できるのは今日で最後、いつものように朝は早めに準備し、混雑することで有名なシェーンブルン宮殿に向かう。”ウィーンを訪れたら何が何でもシェーンブルン宮殿”と言われているほどの名所だ。なので8:30の開館目指し地下鉄で向かう。8時チョイ過ぎに最寄り駅に到着。拍子抜けするほど目立った案内や看板も無い。”ホントにココだよなぁ〜、駅名もシェーンブルンだし・・・”と思いつつ地上にでると、巨大な壁(城壁?)が目の前に。駅から徒歩10分弱と聞いていたので、いきなり現れると予想して無く、そのスケールに吃驚。入り口らしき場所が遙か遠くに見える。バスが数台止まっていて、人混みが見え、イヤな予感が・・・すでに、大混雑? |
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宮殿の裏手、庭園側へ、こちらは無料で入れる部分が多いので人がたくさん居た。 はるか向こうにグロリエッテが見えるが歩くと20分くらい、往復で1時間かかることになるので、今回は遠めに見てすませることにした。 |
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余韻も覚めやらぬなか、次の目的地中央墓地へ地下鉄とトラムを乗り継ぎ向かう。もう、すっかり移動にも慣れ移動も無駄無くテンポがよい。 ここにはベートーベンやモーツァルトなど音楽室の肖像画でも有名な音楽家が眠っている。左上がシューベルト、真ん中がベートーベン、右はアマデウスことモーツァルトの墓、沢山の花が手向けられていた。広大な墓地なので普通に墓参りに来る人もいるが、音楽家の墓は第32A区に集められている。音楽好きの人にはとても静かでお奨めです。 そして、ここにはもうひとつのポイントがあります。 映画が”第三の男”のラストシーンで使われた並木道がある。 |
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この映画は私が学生時代、午後の授業が休講になり暇していたら集会室でこの映画をやると書いてあり、別に興味はなかったが暇つぶしに見ていたら面白く結構はまってしまった。モノクロ映画だったが、ラストシーンの並木道は印象的で、この地を訪れることができ、よかったと思う。 再び町の中心、シュテファン寺院に戻る。ここで改めて寺院の中に入る。外の喧騒がうそのように厳かな雰囲気。そしてステンドグラスから差し込む日差しの美しさに言葉を失う。うす暗い中、今回持参した手ぶれ補正付きデジカメが活躍し、三脚無しでも綺麗に収めることが出来た。 |
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ここで、ようやく遅めのランチ&デザート。ウィーンといえば音楽の都で有名だがお菓子の充実も・・・そんな中で歴史的にも有名なのがザッハトルテだ。ホテルザッハーとデーメルの元祖本物争いは法廷闘争まで発展したのは有名な話。決着はオーストリアらしく「どちらもザッハートルテとして販売は問題無し、しかし、オリジナル(日本で言えば元祖とか本家?)の表示は駄目」となったそうです。そんな薀蓄はおいて置いて、甘党の私としては両方是非両方たべたっかたです。 ところが、ホテルザッハーが前面改装工事中で売店のみ販売という状況。売店で買ってホテルで食べれば?と聞こえてきそうだが、はら、やっぱり、カフェで雰囲気に浸りながら食べないと・・・ |
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というわけで、今回はデーメルのザッハトルテ(3.7ユーロ)だけで我慢することに。甘いものにはコーヒーが、で、ブラウナーコーヒーを注文。まつことしばし、コーヒーが先に運ばれてきた。そのままブラックで一口。”苦っ”こんな苦いコーヒーが合うおザッハトルテとはさぞ甘いのかと、、、でも出てきたら意外とあっさりと濃いケーキでした。一度に2個は食べれないなぁ〜と正直な感想。でも、これで今回の旅で食部門の目標は全てクリアになりました。 ここまで一気にきて、さすがに疲れ気味、一度ホテルに戻りひと休みするこちに。さっきみた駅前の温度計は33℃を示す。暑い・・・ 一休みして元気回復、夕方また街にでる。ウィーンの森でも行こうと思ったが、時間を考えて今回は断念、いくなら一日かけてゆっくり散策したいところなので、次回に・・・(時期は未定) とりあえず地下鉄に乗りドナウ川を目指すが、いざ着いて見ると場所が悪いのか、特に何もなく、普通の半近代的な町だった。すこし戻りドナウ運河へ、運河は観光船があるくらいでこれとって何も無いので、妻がウィーンカード購入時のガイドに載っていたシルバーアクセサリーのお店が実は近くにあると言うので行って見ることに。旅の記念に何かアクセサリーをと思い、プラハではフォリフォリに何故かの道路封鎖で行けず不完全燃焼だったようで・・・妻を店に残し私は近くを散策することに。 妻お目当てのお店が駅前の大通りから少し奥まったところにあったのでそのまま奥に歩いてみた。狭くなる階段や小路を進むとなんとも雰囲気のある建物が並んでいる。このあたりは1区ハフナー小路とよばれていることが帰国後わかるのだが、私が旅行前に買った田中長徳氏著の「写真紀行〜ウィーン古都物語〜」にも紹介されていた。そして地球の歩き方ウィーンとオーストリアのウィーンコーナー扉写真に使われていたグリーヒェンガッセだった。 |
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妻はお目当ての買い物ができ満足したようすで私も一安心ホッとする。 今日は最後の晩餐、カツレツが食べたくてオーストリア郷土料理の店ミュラーバイスへ行く。地球の歩き方で紹介されているお店なので、案の定他にも日本人客が居た。今回の旅行を通してあまり日本人に遭遇してないし、居てもあまり話はしていない。私もだが、ここまで来て日本人に・・・とみんな思っているのかもしれません。陽も傾き心地よいので外のテーブルにつく。料理はフリッタッテンズッペ(細切りクレープ入りコンソメスープ)、ポテトスープ、念願のウィナーツニッチェル、川鱒のグリル。妻はグリューナー・フェルトリーナというオーストリアで有名なワインを飲む。とても美味しく、日本に戻ってもオーストリア料理のレストランでも探したくなりそうですが、きっとこっちで食べたほどの感動を期待できないだろうが、 |
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食事を満喫したあと、少し歩いていると妻がゴソゴソとウィーンでフル活躍している地図(旅行前、オーストリア観光局から郵送してもらった)を取り出し、キョロキョロしている。妻が最近通っている英会話先生お奨めのパブがこの近くだと、すこし歩くとアイリッシュパブ「フラナガン」を発見。店の前で記念写真を撮る。なんでも先生の宿題で店の前で証拠写真を撮ってくるとのこと・・・ 今日の行動を思い返せば、ドコ行こうかと言いつつも妻の頭のなかには全てのシミュレーションが出来ていたのではと思ってしまうほど絶妙な巡りだった気がする 折角来たのに、写真だけではツマラナイので店に入ることに、妻はギネスビールを注文、私はノンアルコールで、近くでは”いかにも”という感じでオジサンたちがビール片手にカウンター脇でなにやら大声でしゃべっていた。そう、よくある映画のシーンの様、このあと主役がドアを開けて登場・・・こんな雰囲気だった。このパブはウィーンに暮らす英国人の憩いの場所になっているらしく、落ち着いた感じ楽しそうなお店でした。 今日も、長いようで短い、盛りだくさんの一日がおわり、 トラムを乗り継ぎでホテルに戻る。途中トラムからベルヴェデーレ宮殿がうっすら見える。明日、ここが今回の旅行最後の行き先だなぁ、と思いつつホテルに戻る。そしてウィーン最後の夜は更けて行きます。 |
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