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7月31日(日)
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パリ観光初日、ホテルのコンチネンタルブレックファストをたっぷりと食し、当初の予定通りパリの中心セーヌ川に浮かぶシテ島に向かう。行き先はノートルダム寺院、日曜の午前中だったので寺院ではミサが大々的に催されていた。今までミサを直に見たことはなかったから何もせず黙って見入っていた。パイプオルガンの重厚な音色とミサの歌声、ステンドグラスから入り込む幻想的な光、何もかも圧倒される。たまたま訪れた日曜朝のノートルダム寺院、とても貴重な体験ができた。
今回の旅行でもっとも印象に残るシーンだった。

シテ島周辺を散歩した後、歩いてヨーロッパ写真美術館へ。話が戻るが本来泊まる予定だったホテル「フランス・ルーブル」はセーヌ川、シテ島そして写真美術館が近く、早朝寝覚めたときにセーヌ川のほとりを散歩でも・・・と目論んでいた。なので、ホテルがエッフェル塔の近くに変わってしまったのは残念で、気が抜けてしまっていた。まぁ、でもエッフェル塔界隈は静かで治安もよさそうだし、ホテルの部屋は広いし別に地下鉄で20分も移動すればどこにでも行けるし、コレはコレで良しと思うことにした。

さて、写真美術館だがちょっと分かり難い場所で探すのに手間取ったが無事発見。古い貴族の邸宅を改築して作られた落ち着いたギャラリー。私が行ったときもいくつかの写真展をやっていてパネルやフレーム以外にも様々な展示で”見せ方”にも勉強になる展示だった。日本を含めた各国の日常生活を撮ったスナップで、日本はさくら・花見が撮られていた。
静かなギャラリーだったが人の入りは良く、写真文化に対する日本との違いはここでも感じることが出来た。

 

少し遅めのランチは前々から決めていたサンジェルマン・デ・プレにある老舗、カフェラデュレ。内装は東洋オリエンタル系でとても綺麗で落ち着いている。客はお洒落なパリジャン、パリジェンヌが多い。オムレツと飲み物、食後にマカロン。小さいけど味は濃厚。Very dericious!.

ランチ後はもう一つの写真ギャラリー”アンリ・カルティエ・ブレッソン財団”へ、ブレッソンと言えばフランスを代表する写真家としてあまりにも有名、ロバート・キャパらとともにMAGNUMを創設した写真史に残る大御所だ。ここは彼が財団を設立し写真の展示や様々な活動をしている。
建物は白を基調にガラス張り、中には洒落た螺旋階段もあって、最上階にはブレッソンの代表写真、デッサン等あり見所満載。私も記帳してきたがページを捲ると、日本やブラジル、アメリカ、ロシア等世界中の人が訪れている。

ギャラリーから一度地下鉄でホテルに戻り休憩。去年もそうだったがヨーロッパの昼は長く、夜9時過ぎまで明るい。一日中で歩いていると疲れてしまうので午後一度ホテルに戻り一休みしてから夕方観光と夕食にでかけるパターン。

夕方、黄昏のモンマルトルを目指す。再び地下鉄6号線で凱旋門(シャルルドゴールエトワール)に向かい2号線でモンマルトル最寄り駅”ANVERS”へ。駅から地上へ出ると多くの人で活気がある。サンクレール寺院へ続く道(日本で言えば参道?)の両脇は土産物屋やカフェ、レストラン、ホテルがたくさんある。丁度日が傾きだし高台の寺院からはパリの街並みが一望できる。多くの観光客がノンビリとパリの夕暮れを楽しんでいるようだった。

すると多くのギャラリーの目を引く一人が居た。不思議な格好だ、日本の甚平をきてアタマには一番と書いた鉢巻きスタイルで通行人や車を誘導していた。その仕草や行動がおもしろく私たちを含めギャラリーはドンドン増えていく。結局最後は大道芸人であったが、多くのギャラリーから満足の拍手と”おひねり”を貰っていた。

夕暮れまでのんびりモンマルトルで過ごしホテルに戻る。

   
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