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現在、15時過ぎ。とても静かなOBB/OIC642ウィーン発ザルツブルグ行き列車で書きはじめている。今朝は5時前に目が醒めチェスキークルムロフの早朝を撮り歩く。日中に比べ人が少なく300年前からある建物など、昨日とはまるで違う佇まいを見せてくれる。 | ||||||||
ホテル内の装飾品も歴史を感じるものがあり、昨日今日の薄っぺらさは微塵も無い。カーテンひとつとっても重厚な感じだ。それでもエレベータを目立たせない工夫等細かい配慮がなされている、五つ星に恥じないホテルだと思う。 | ||||||||
今日は夕方までかけてオーストリア、ザルツブルグまで移動がメインの一日だ。スタートはクルムロフからチェスケーブデヨビッチェまでのバス。昨日下見していたのでバスターミナルまで順調な滑り出し、ただ昨日は気づかなかったがブデヨビッチェ行きと思われるバス停が2カ所ある。どっちか解らないでいると、たぶん地元の人だろう女性がバス停に居たので今回初めてまともにチェコ語で話しかけた。旅行に先立ちチェコ語を多少なりとも勉強していたのだが想像以上に英語でコト足りてしまいホントの意味での初チェコ語は本日チェコ最後の日になってしまった。「プロミンテ・プロシーム・ムルビーテ・アングリツキ?」(あなたは英語がわかりますか?)と、通じた!感激である。で、無事にバス停は判明。さい先良く定刻通りバスは発車。バス内で大騒ぎしていた地元ハイカーらしきニイちゃんには閉口したがまぁ、よくある光景なのだろう。 |
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そして、昨日の続きのようにリンツ行きチェコ国鉄に乗る、一つのホームに乗り継ぎ用なのだろうが、逆方向きに2列車止まっていて、日本では考えられない状況だったが、考えようによっては便利なのだろうが、なれない我々観光客には紛らわしいことこのうえない。ちょうどプラットホームでほかの日本人の個人旅行者らしき数人と同じ疑問を話したがまぁこれがたぶんリンツ行きで方向もあってそうだし大丈夫だろうと結論に達した。そして正しく列車は国境を越えリンツ目指して走り出す。レイによって数分遅れて。日本では絶対に味わえない列車での国境越えを経験し感動してしまった。特にオーストリアの入国印は汽車ポッポマークいりで2色版。ここで時間がずれるが私のパスポートにチェコ入国印が無いことが発覚。パスポートがハンコだらけになるのが憧れなのに、忘れられてしまったようだ。そう、思い出してみるとチェコ入国の時、審査官がねーちゃんと楽しそうにはなしながら私の入国処理をしていたのできっとそれで忘れたのだろう。まさか、入国印がないから日本に帰れないなんてウレシイことになるはずも無いのだろうが・・・ リンツは予定でも乗り継ぎ時間が12分しかなかったのだが、まず何番線にくるのか解らない、ここでもクルムロフのバス停で少し話をした日本人の女性が同じザルツブルグ行きとわかり、頼もしきその女性がホームを聞きだしてくれて、我々も後に続く。これで一安心と思いきや、列車が入ってきたら編成が短くホームを慌てて走る。やっと最後部の車両にたどりつくと一等車、さらに前を目指すがほかにも同じ輩がみんな走る。遅れ気味の妻を確認しながらやっと乗り込み、成田出国以来のドタバタだったが無事車中の人に。しかし、チェコとくらべオーストリアの列車は快適、空調は効いているし、走行音も新幹線並だし、座席もゆったりしている。さらに国民性もあるのか解らないがみなさん御行儀良く静かに座っている。ちょっと緊張感すら感じる。妻と話すときもなんとなくヒソヒソ声になっている。 さて、そうこうしているうちに後15分くらいでザルツブルグに到着しそうで、ひとまず一度中断です。 ザルツブルグ到着後、駅から近い今日から2泊するホテル、バイリッシャーホフへチェックイン。恰幅の良いフレンドリーなお姉さんの応対がチェコとは違うあか抜けた感じがする。明日は今回の旅行のポイントの一つ、私にとっての最大のミッションであるレンタカーでザルツカンマーグートへのドライブが控えているのでハーツレンタカーの場所確認、交通標識、信号、そして右側通行等々・・目を皿のようにして街を眺める。私が少々バテ気味だったので妻が一人で近くの「EURO
SPAR」へお土産用のチョコやミネラルウォーターなど2往復して買ってきてくれた。このお店は日本でもおなじみの「HOT SPAR」と同じ赤い看板なので、同じ系列なのだろう。 |
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そのあと有名な岩山をくりぬいて造られたレストラン「Stiftskeller St. Peter」で念願のウィナーツェニッチェル等を注文、一度食べたら忘れられなくなる味と友人に聞いていたがホントに美味しく、オーストリア滞在中にまた何度か食べることになりそうだ。前菜にポテトスープ、デザートにプリンも頼んだ。デザートは予想より甘くなくあっさりと美味しかった。このレストランは創業が西暦803年、なんと1200年も営業していることになり、日本でいえば平安時代から営業していることになる。 | ||||||||
それと、オーストリアに入りひとつ気付いたことがある。それは飲み物を頼むとグラスに注がれてくるのだが必ず量を示すラインが引かれている。これはキチンと250ml入ってますよと。そう、理科の実験のビーカーのを想像すると判りやすいです。世界的にみて几帳面な印象のあるドイツの影響を色濃く受けているオーストリアなのだろうと、勝手に推測している。いつかドイツに行くことがあれば是非確認してみたいと思います。 お城のライトアップを軽く撮影してホテルに戻る。明日のドライブに備え今日も早めの就寝。 |
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