梅雨空など

| コメント(0) | トラックバック(0)
今日、仕事帰り折りたたみ傘を開いたら目の前に垂れ下がっていた。骨が一本折れてもう再起不能そうな感じだった。
2週間くらい前にも傘(折り畳みでは無い長いの)が壊れた。ワンタッチ傘なのだが、畳んだときに止まらなくなってしまった。どちらも買って1年以内で何で?
と、言う思いだ。私はどうも傘とは相性が悪い。子供の頃からしょっちゅう壊れてしまった記憶が沢山ある。強風にあおられて折れるのは良くあることだが、普通に歩道橋を歩いていたら何かの拍子に手すりの柱?の間に挟まりテコの原理であっさり折れたことも2度あった。
なので高い傘など買ったことないのだが、少々高いのでも買えばよいのかもしれない。

先々週、震災以来初めて福島郡山へ1泊2日で出張へ行って来た。震災時偶々郡山とTV会議中で画面の中で崩れ落ちる天板を観ているときに接続が切れたことは鮮明に覚えている。
東北新幹線は開通しているが宇都宮を過ぎると少し徐行気味の運転だったし、郡山に近づくと屋根にブルーシートの被った家も眼についた。ただ郡山駅から工場までタクシーから見えた町の景色はさほど震災前と変わっていなかった。そうとう古そうな建物も見た目は普通に残っていた。
工場に着くと久しぶりに会う人たちと簡単な挨拶。工場内を歩くともうすっかり復旧し業務も通常に戻っていた。しかし、建物の特に端のあたりの壁には幾筋もの補修跡は生々しく、一番被害が多かった3階フロアは天板は一部未修復だった。
仕事中は今まで通りにみんな淡々と業務をこなしていたが、昼休みや休憩時間に彼らが話していた内容はやはり原発事故が色濃く、不安も多い。あたりまえだが彼らは被災者、聞けば地震はびっくりしたし家の中は相当大変だったが片付けて、壊れたものは買えば済む。でも放射能はどうしようもない。
気にしすぎればキリが無いが考えない訳にもいかない、
彼らと話していると冗談まじりに放射能のことを口にする。しかし、外から来ている私としてはなんと答えていいのか言葉に詰まってしまう。

帰りがけ、初めてガイガーカウンターを見せてもらい、その場の放射線量を計った。
0.1μシーベルト/h前後、でも外にでると1桁は簡単に増える。また自宅に持ち帰り、雨水溜まりを計るとさらに1桁2桁上昇するところも珍しくないそうだと聞き、深刻な状況なのだと数値を持って実感した。
多分、どこか、安全な所に行けるのであれば行きたいと考えるのは当たり前だと思うが、生活や仕事を考えると簡単に動けないのも現実。つらい現実。
私は仕事でこれからも何度か行くとことになるのだが、心中は正直複雑だ。

写真はいつだか行った沖縄の夕日。何も考えず平和な時間だった。

20110616-001.jpg

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://hitoshi-kameyama.com/mt5/mt-tb.cgi/1020

コメントする

 
  

アーカイブ