ミサと野球

| コメント(0)
2009051701.jpg
欧州の日曜は独りの旅行者にはつらい・・などと本で読んだ記憶がある。観光地にでも来ていればそれなりにお店も開いているし、賑わいも期待できる。
今回は日本の旅行ガイドには地名すら載っていないトコロ。日曜をどう過ごすかが一つのポイントになるのかもしれない。土曜は市場もカフェもほとんど開いていて地元の人が適当に買い物したり週末を思い思いに過ごしていた印象だった。
ところが今朝、いつも賑わいのあるメインストリートは閑散としていた。連日通っているスーパーマーケットは日曜も休まず営業していた。これで少なくとも生活に困ることは無いので一安心。

日曜の午前は教会でミサがあるだろうと思い、時間など判らないがパリのノートルダム聖堂は10時に行ったとき既に始まっていたから、そのくらいだろうと思い9時45分ごろ教会の重い扉を引いた。
内部は静かで人の気配が無い・・・と、思ったら奥から初老のご婦人が出てきた。ボンジュールと挨拶をしたらにこやかに返事を返してくれた。教会は誰でも入れるトコロというイメージではあるが、これで安心できた。暫く薄暗い教会内歩きステンドグラスから入る柔らかい光を眺め、時々写真を撮っていたら先ほどのご婦人が私を呼んでくれた、申し訳ありませんがフランス語はわかりませんと英語で話すと、こちらへぞうどと奥の控え室のような小部屋に入れてくれた。そして紙に1870と書いてくれてこの部屋が出来た年代だそうだ(1枚目の写真)。
そして英語のパンフレットを渡してくれて、それに詳しくこの教会「Saint Jean du Baky Church, Lannion」の歴史が書かれており、ステンドグラスの作者、ストーリーまで記されていた。
10時15分ごろから人が集まりだし、30分になると突然パイプオルガンと鐘が鳴り響き厳かにミサが始まった。近所の人が一同に集まり、皆で賛美歌を唄い、祈りを捧げる。他人と疎遠な社会で暮らしてる自分を考えてしまう時間だった。ただ集まっている人に若い世代は少なく、これも世相なのかもしれない。
ミサの終盤、帽子を持った女性が参列者の間を回り出し、それに各自思い思いのお布施、お賽銭、寄付を入れていた。私のところにもいずれ来るだろうが、いくらくらいが相場?とか1ユーロ以下の小銭整理の様に入れても良いのだろうか?とかしょうもない事しか頭に浮かばなかった。
知らないのだから仕方ない。近くの人が入れているのを見てからと考え、手には1ユーロと小銭を少々、入っているお金を見たら1ユーロ以下の小銭が多いので私はそのまま入れた。

ミサの最後に神のご加護を分かち合うのだろうか、周りの人と握手をするシーンがあり、戸惑っていた私に前の人、右隣の離れたところに居た人が笑顔で握手を求めてきてくれた。

多くの人が帰って行った後、片付けをしていた最初のご婦人の姿を見つけ、最後にもう一度お礼を言い、写真を撮らせてもらった。薄暗い、半逆光状態。ちゃんと写っていること祈りつつシャッターを押した。

昼は雨も降り始めたので部屋に戻りウトウト・・・夕方日が差してきたので散歩に出た。昨日、'明日はあの坂を登っていってみよう'と思っていた坂を上り始める。登りつつ振り返ると薄日さすラニオンの街が良く見える。15分ほど歩いていると前の方から歓声が?が聞こえてきた。声の方向へ行くと広いグランドがあった。中へ入るとなんと野球をしている人達。
そう言えば街の何カ所かに「Baseball Lannion vs Rennes」と書いて有った張り紙を見た気がした。

2009051702.jpg観客席の前には野球のルールを説明する張り紙が、判りやすく漫画で書いてあるがこれだけですべてを説明しているとは思えないが、選手達も観客も楽しく盛り上がっていた。私が見たのは丁度最終回の攻撃だったようで、最後のバッターがセカンドゴロで1塁ランナーにタッチしたところで試合終了。どっちが勝ったのかは判らないが、サッカーの試合のように両チームのメンバーがグランドの真ん中に向かって小走りに握手しながら進んでいった。
どこからともなくBGMの音楽も流れ、まさか、このようなところで野球に出会えると思ってもいなかったが素敵な日曜の午後だった。
野球のレベルは日本の草野球でまぁ試合よりそのあとのビールが楽しみな・・・のような感じかなぁ。




コメントする

 
  

アーカイブ