カメラになった男

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数年前、友人達に誘われて横浜美術館で開催されていた写真展を観に行ったことがある。写真ギャラリーではなく”美術館”の展示はそれまであまり記憶になかったので、非常に大規模な展示だろうと予想しつつ横浜みなとみらい地区の会場へ向かったと記憶している。

写真家”中平卓馬”氏の写真展だった。
展示は美術館の大きなスペースにうずたかく展示されたカラー写真達。写っているモノは家の近所と思わしき風景や、物体達だった。

先日、偶然知り合った名古屋から東京に来ていた人から、この変わったタイトルの映画のコトを知り、下北沢の町外れにある小さな映画館へ小雨の降る中向かった。映画のタイトルは『カメラになった男』、写真家中平卓馬氏のドキュメンタリー映画。

中平氏は友人宅で急性アルコール中毒に倒れ、記憶と言葉を失ってしまった。病床からの回復過程で再びカメラを手に撮り始め、リハビリの中で訪れた沖縄が舞台となる・・おおよそ、そんなストーリーだった。

自宅周辺をカメラ片手に自転車で走るシーンが何度か出てくる。カメラはキヤノンF-1でレンズは標準と望遠ズームの様に見えた。何かを見つけると、自転車を止めて数枚撮影。また移動して数枚撮影の繰り返し。 沖縄に行ってもそのスタイルは変わらない。
中平氏は実年齢以上に見えてしまうが、撮影している様子は子供のように素直だった。撮りたいと思ったように撮っているように見えた。

冒頭に書いた写真展、展示を見たとき、正直、私には難解すぎて、見れば観るほど???だった。しかし、この映画を見たら、あの写真の意味するところが少し解った気がした。

映画の中では東松照明氏、アラーキー氏、森山大道氏など一時代を築き、今でも写真界に大きな影響をもつ面々が登場する。その中に入っても違和感のない存在感、中平卓馬氏。かつて活躍していた頃は私は知らないが、当時を知る人の話だと、中平さんは洒落た恰好で、格好良く、理論派だったと・・

今回の映画で繰り返し登場し印象的だったシーンが3つあった。

一つめは、電話で時報を聞きながら腕時計の時間を正確に合わせる中平氏、二つめは自宅近くの紅白模様の煙突に反応しシャッターを切り、沖縄に行っても紅白模様の鉄塔やフェンスに反応しシャッターを切る中平氏、そして三つめは自販機の”dydo”が目にはいると「森山は・・」と森山大道氏を思い出している中平氏。(画像の様な・・)

この映画を見たのは5月、今日まで日記に書こう書こうと思っていたのだが、この自販機の写真を撮ってからと考えていたら、今日になってしまった。この写真は自宅近くの路地で昨日の日曜に撮ったモノ。買い物帰り、雨が降りそうだったが一枚撮影した。

今日は、シゴトでまた福島郡山へ来ている。6月に新しくオープンしたホテルがあったので、今日は早速利用している。各部屋で無料の無線LANが使えて便利。最近、定宿にしていたホテルのすぐ近く、ライバル視している装備やサービスがあからさまで、利用する側にはありがたい競争だ。

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