写真展に向けて[4]:写真集の編集会議その1

5月に第1回の編集会議を冬青社で開催した。前回出版の時は候補写真は印画紙もサイズもまちまちで並べて見たときにフラットな目線で見難かったので今回は編集用として⒏5×11インチのRCペーパーに候補写真を全て揃えてトーンもある程度合わせて会議に臨んだ。

前回の写真集「Thanaka」では写真は79点、今回も同じくらいのボリュームと考えている。昨年末の打合せでコンタクトシートからラフセレクトした写真を含め約300枚の候補になった。

それをいくつかのキーワードで分類し、自分なりのセレクトを考えていた。

「Thanaka」はそれまで撮り貯めた中から私が入れたい写真を選びそれを軸に流れを作りながら全体構成を整えて行く編集だった。撮影した時期、ミャンマーが軍事政権で社会的に大きな変化は無かったし撮影地はほぼインレー湖とその周辺で場所や時間をあまり深く考慮する必要は無かった。

そして私自身初めて写真集編集だったためどうしても高橋社長に依存気味になっていたと思える。

今回は2011年のテインセイン大統領就任とともに民主化が始まりアウン=サン=スーチー氏率いる政権に変わり経済発展が進む過渡期に撮影している。なので「過渡期のミャンマー」を意識した作品集になる。それを表現することが重要になる。

そのことは高橋社長に今回の写真集を作りたいと話した時から伝えており、それを具体化するためのアイディアをいくつか示してもらい、そこから編集方針を決めてギャラリーの床に並べ編集が始まった。

休憩を挟みながら約3時間でひとまずページ割りと構成が出来上がった。写真に仮のページ番号を記入し第一回の編集会議が終わった。

その後写真をデジタルカメラで撮影しPCやスマートフォン、タブレットでも観れるようにし、時間のある時に見直している。改めて見ると写真1枚としては良いのだが前後とのバランスに??な写真や弱い写真などに気付く。

ここで、もう一度「これは外せない写真、恐らく外れないだろう写真、場合によっては他と変わるかもしれない写真、同じコンセプトで撮り直したい写真などに分類している。

それと合わせて重要度の高い写真から今度は写真集の原稿用プリントを始めている。

これらの編集経過を踏まえ、8月初めにミャンマーへ1週間撮影に行く予定だ。写真集に間に合うタイミングとしては日程的に最後の機会となる。今までの撮影はこんな写真を撮りたいくらいのイメージを持って現地を訪れていたが、今回はより具体的なイメージ、パズルのピースを当てはめて完成させるような感覚がある。

ただ、写真作品は明確な意図をもって完成させる類の他に、予想できない偶然の産物から出来上がる場合もある。これがあるから次へのヒントに繋がったり作品幅を広げてくれると思っている。

20170710-001

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