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8月2日(月)
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今日でとうとうプラハとお別れ。思い描いていた以上に趣のある街だった。多少心配していた治安も良く、地下鉄はもちろん、トラムもバスも安心して利用できた。ただ気温の高さも予想を越えて乾燥しているぶん蒸し暑さは無いのだが喉がやたらと乾く、街ゆく人たちもペットボトル片手に飲み歩いている。大半の人はミネラルウォーターなのだが中にはペプシコーラも居て、しかも1.5L、温くなっても炭酸が抜けても平気そうに飲んでいる。パッと見、醤油でも飲んでいるようだ・・・
それと、炭酸入りミネラルウォーターもメジャーでお店には沢山並んでいる。1.5Lサイズや2Lサイズも。
日本でも稀においてある店もあるり、何度かチャレンジしたが美味しいと思ったことは無かった。しかし、こちらで日中喉カラカラで飲むと無性に美味しい。すっかり癖になってしまった。
さて、早めに朝食を済ませ地下鉄でプラハ中央駅に向かう。通勤時間と重なるので混雑を心配したが問題なくプラハ中央駅へ、あらかじめ見学済みなのでちょっと興奮気味にプラットホームへ、出発の45分前だがすでに列車は居た。
2等客車は1コンパートメント8人のゆったりサイズ。普段ならこのスペースを2人で独占できるのだろうが、バカンス&ハイシーズン、車内は定刻が近づくにつれ混んできた。そして、私の横には脳天気そうなカップル、妻の横には母娘らしき2人。発車間際に慌てて乗る人が多く約5分遅れて出発。このあたりはのんびりしている。落ち着いて車内をみると日本の列車とはずいぶん雰囲気が異なる。軌道が広いため車内も広い、新幹線より広い感じだ。
レトロな車内に当然冷房は無い、窓を開けると心地よい風が車内に吹き込むが列車が揺れると勝手に閉まってしまうのはご愛嬌だ。なので、私はバックの肩紐を使い窓の取っ手とスーツケースを結び窓が勝手に閉じるのを防いだ。その作業中私のヨコにいたカップルが不思議そうな表情で見ていたそうだ(私の向かいに座る妻談)。さらに私がローライ(古いカメラ)のフィルムを交換していたらカップルの男性の方が目を丸くして私の手元を凝視していたそうだ(妻談)。
列車はゴトゴトと田舎を走る、その景色はどことなく北海道に似ている。以前、なにかの番組でヨーロッパから日本に来た人が北海道を旅して懐かしさを覚えたと・・・こんな内容を見た記憶があるがわかるきがする。
途中飛ばし気味か挽回してほぼ定刻にチェスケーブデヨビッチェ到着。明日乗る予定のリンツ行き列車が向かいのホームに居て。車掌らしき人がしきりに「Linz!、Linz!」と叫んでいた。これで明日も迷うことなく国境超えの列車に乗ることができそうだ。
ここからは列車もあるのだが時間があわずバスで移動。駅から数分のバスターミナルに移動し、窓口で時間と乗り場を確認する。バスが出るまで約1時間。他の人たちと共にバス停で待つ。身軽な人や我々同様スーツケース等の大荷物の人もいる。日本のリムジンバスの様に座席の下に大きな荷物入れなど無く、自分で置く場所を確保せねばならない。私たちは降り口近くの席を確保し降り口のスペースにスーツケースを置いた。そして再びバックの肩紐でスーツケースを固定する。予想外の大活躍の肩紐に驚き。途中地元の人の乗り降りもあり混雑していたが予定通り1時間弱で今日の目的地チェスキークルムロムに13時30分到着。(チェスケー・ブデヨビッチェ〜チェスキー・クルムロフバス;15コルナ)
ホテルまで普通に歩けば10分程度だろうがスーツケースを運ぶ。スーツケースの小さいキャスターではヨーロッパの石畳に歯が立たないと、友人からの貴重なアドバイスもあり大き目のキャスターの付いた荷台(以下コロコロ)を旅行に先立ち購入していた。これは一度使うと手放せなく逸品でプラハでも大活躍だった。ところが、このチェスキークルムロムの石畳は他の街とは比べ物にならないくらい激しい。最強のコロコロをもってしてもスーツケースが右に左に大きく傾き何度か転覆する。その度に周りの人が手を貸してくれてホントにうれしかった。なんとなく欧米人のイメージはクールで人情味に薄いというモノだったが、実際に旅してみると全くそんなことは無く、皆さん気さくで愛嬌があると感じた。特に都市を離れて地方に行くとなおさらだと思う。なので30分近くかかりホテルにやっとの思いでたどり着いた。ホテル「Ruze」は修道院の寮だった建物で日本の江戸時代初期に建てられたそうで築450年。ホテルとしても約250年の歴史があるとのこと、重厚で趣のあるさすが5ツ星ホテルだ。部屋からもモルダウ川が見え耳を澄ませば川のせせらぎが心地よい。
荷物を部屋に置き一休み。そして部屋やホテル内を適当にデジカメで撮影する。
そして、 中央広場にある観光局に行き地図やガイドブックを入手する。日本語版もあり迷わず購入する。ツラツラと読んでいると街の歴史やホテルのことも詳しく書いてある。そして街の高台にあるチェスキークルムロム城 へ・・ただ月曜が休館?でお城の中は見学できなかったが、城壁からは世界遺産に登録された美しい中世の町並みが見渡せ、これだけでも此処にくる価値があると納得できる光景だった。
     
街のあちらこちらに数百年前の建物が普通にある街。絵本の世界のような街。この先数百年もこのままの姿で居てほしい街
     
街中を散歩しながら撮り、中央広場にもどりカフェで小休止。少しまた散歩していたが、夕暮れに出直そうとホテルに戻りひと休み。。が、気づくと23:30、すっかり日は落ちてしまい、狙っていた夕景を撮り損ねてしまったが、それでも夜の街は街できれいだった。
     
遅目の夕食とレストランに入るがもうオーダーストップ、仕方なくホテルでルームサービスを・・
いろいろあり、納得出来ないこともあったが親切な感じのよいレストランの人のおかげで本日の夕食にようやくたどり着く。

明日は再び列車を乗り継ぎオーストリア、ザルツブルグに向かう。日本では絶対に経験できない列車での国境越え、楽しみだがあすでチェコでお別れ、こちらは淋しい気分だ。
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