2014年6月アーカイブ

梅雨空

ここ数年、"ゲリラ豪雨"と呼ばれる激しい雨が降ることが多い。自分が子供の頃の梅雨と言えば、梅雨入りと梅雨明けごろに激しい雷雨が続き、その間はジメジメシトシトで晴れてもムァッとしていた印象がある。

最近の梅雨空は一日の中で晴れたり短時間に激しい雷雨でまるで東南アジアのスコールのような天候に思える。ミャンマーへ行くまで約1ヶ月、雨季のミャンマーとあまり変わらないかもしれない。

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今年は帰りのヤンゴンでいろいろな方々と会えそうな話があり、噂の渋滞は憂鬱だが楽しみだ。

2段で繰り出すレンズ

富士フィルムのX-T1を買ったときキャンペーンで純正Mマウントアダプタを貰ったのだが私が持っているMマウントレンズは2本とも使用不可だった。そんなにマウントアダプタで使うつもりも無かったが"使えると思っていたのがダメだった"となると消化不良のような状況に陥っていたようだ。

少し調べたところサードパーティ製で使えるアダプタがあるのがわかり、もらい物の純正アダプタを売却し差額を払って購入してしまった。それには繰り出しヘリコイドがあり元々寄れないライカレンズが寄れるようになる。普段、寄った写真など殆ど撮らないがそうなるとどこまで寄れるか試してみたくなる。さらにDRズミクロン50mmはメガネを使うことでレンズ自体も繰り出しができ、アダプタの繰り出しと併用し20cmくらいまで寄れる。これだと75mmの中望遠マクロレンズとして十分使えるだろう。

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これは最短に寄った写真では無いが良く写るレンズだ。

それと昨日は久しぶりに江古田へお世話になっているWSの師匠を訪ねた。目的はM形ライカ用手作り皮ケースを手にとって、気に入れば買うためだ。見ると3種類があり、濃い茶色で一番しっかりとしたモノ、オリーブ色で皮が一番柔らかいモノ、薄い茶色でそれらの中間のようなモノだった。少し迷ったが手触りでオリーブ色を選んだ。昨日はM6は持っていなかったので取りあえずX-T1を入れたがペンタ部の膨らみが比較的小さいのが幸いしそれなりに収まりがよかった。

9月にルデコでG展の人達が何名か来ていてそろそろな時期だ。これから暑くなり、暑い暑いと言っていると9月などあっという間ですねと・・・

ここしばらく「美意識」についてあれこれ考えている。先日お世話になっている方に言われたひと言で、特段目新しい単語でもないが意識に中から抜けていた言葉だった。この単語がアタマに残ってみると、過去1年くらいを思い出したとき未完成のジグソーパズルに填まるピースを一つか二つ見つけたような感覚がある。

梅雨の合間

今日は朝から市内の公園に行って紫陽花を観てきた。同じ市内と言っても自宅は市の南端にあるから北公園へは車で30分くらいかかる。写真を初めて間もない頃に何度か撮りに行ったり、ここで知り合った友人も居たりと思い出のある公園だ。

梅やバラ、菖蒲など四季の自然を楽しめる地元の公園だが特に紫陽花は迫力がある。色は地味だがこれでもかというほど咲きまくる。紫陽花だから小雨模様を期待していたが梅雨の中休みで朝から晴れていた。

20140615-001.jpgこの1週間は写真を撮ったり観たりと言うよりは「話」をすることが多かった。いろいろなかたちで写真と関係している方々がいるものだと改めて感じたし、いろいろ考えさせられた。撮ること、選ぶこと、展示すること、写真集のこと、ギャラリーのこと、ポートフォリオレビューなどなど・・

この写真は富士フィルムのX-T1と18-55mmのセットズーム、軽くて良く写るのだがEVFにはまだまだ違和感がある。それといつの間にか押してしまった動画ボタン、これだけは近々と噂されているファームアップでなんとかして欲しい。

ミャンマーの写真家

先週は東京写真月間2014の企画展アジアの写真家たち ミャンマー・ナウの展示でミャンマーから来日中の写真家3人と知り合うことが出来た。

品川キヤノンSタワー2階のオープンギャラリーで展示中のKyaw Kyaw Winn氏はミャンマーの美しい風景を中心にアート系の作品を制作されている。東京滞在中にフジヤカメラに通いカメラやレンズを購入したそうだ。ヤンゴンではまだまだ買える機材は少ないそうだ。私が会ったときはOM-Dを肩から提げていた。

新宿ニコンサロンで展示中のKaung Htet氏はドキュメンタリー作品、彼は医者から写真家に転身しMyanmar Times誌主席フォトグラファー&編集長として活躍している。彼が写真家への道を選んだ理由などギャラリートークで聞けたのは興味深かった。これからの彼の活躍がミャンマーの変貌を現すように思える。

銀座ArtGallery M84で展示中のZaw Min氏は日本に約10年 滞在した経験が有り、現在はヤンゴンで旅行会社を経営し日本人向けにミャンマーツアーをコーディネートしている。ミャンマー国内の少数民族など積極的に撮影したりミャンマー政府観光促進の一翼を担っている。彼は日本語が堪能で話すだけで無く漢字仮名交じりの読み書きもOKで我々日本人にはとても心強い。

私が8月にミャンマーを訪れる予定なので是非ヤンゴンで再会したいと最後の挨拶を交わした。

ミャンマーの写真事情や写真家活動、発表の場など初めて知ることができた。ミャンマーにも写真協会があり全国で会員が12,000人居るそうで定期的な展示活動も継続していると聞いた。民主化に舵を切ったミャンマーだがまだまだいろいろな事情があることも同時に聞いた。彼らの志が実現する日が一日でも早く訪れることを願いたい。

今回、私の渡した名刺を観て、「へーホーの飛行場に写真を展示していますか?」と聞いてくれた方が居た。へーホーの飛行場は私がいつも訪れているシャン州インレー湖の玄関口で、そこの出発ロビーに私のカラー写真を何点か飾って貰っている。それを覚えていてくれたのは嬉しかった。いろいろな国に行くと空港にその地域の名所の写真が飾られているがミャンマーではまだ少ない。

また、彼らの写真を観て、彼らと話をしているうちに、自分が撮っているミャンマーの「意味・意義」が自分なりに明確になり、迷いのように引っ掛かっていたモノがクリアになった気がしている、これも彼らに出会えてたからのコトだ。

写真はヤンゴンの中心にあるスーレーパゴダに続く道、ヤンゴンの地理について彼らと話しているとき何度か出てきた場所だ。以前は市内北部の空港から中心までタクシーで40分くらいだったが最近は渋滞が増え朝夕の通勤時間帯だと2時間以上かかる時もあるそうだ。

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先週から始まった東京写真月間、そして「アジアの写真家たち2014 ミャンマー」も4会場中3会場で展示がはじまった。週末に新宿ニコンサロンと銀座Art Gallery M84を観てきた。今までミャンマーに行ってもミャンマー人写真家の存在に触れることは殆ど無かった。最大都市ヤンゴンは大きな街だがギャラリーを観たことは無いし有るのかも分からない。
バンコクの書店で見かけたミャンマーの写真家が作った写真集を購入したのが唯一だった。
なので今回、ミャンマーの写真家たちの展示が日本で、東京で観れるのは嬉しい。新宿ニコンで観ていたときたまたま居合わせた人達がタウンジーのバルーン祭りのクライマックスシーンと思われる写真を観て何を撮っているのか分からないというような話をしていた。作家の簡単な略歴はあったができれば簡単でも作品の説明かキャプションがあった方が良いのにと感じた。

今週はギャラリートークやレセプションがあり、来日している何人かと話が出来そうで楽しみだ。

これは私がいつも訪れる仏像職人の一家のような彼ら。詳細は難しいが所謂家族では無いらしい。

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