2013年5月アーカイブ

写真集印刷立ち会い

2013年5月8日と9日、東京板橋区の凸版印刷で写真集印刷の立ち会いに行って来た。2月後半頃から編集会議を重ね4月に初稿、校正入稿で今回に至った。

原稿は印画紙プリントだが、印刷はオフセット印刷で墨とグレーの2色のインクを使う。冬青社の高橋社長がインクのブレンド表を作成。私も表を頂いたが見ても良くわかなかった。社長は私の印画紙プリント観てこのブレンドを決めた。私が印画紙のプリントを観ながら抽象的な希望を伝えたのだが、テスト印刷を観たとき見事にマッチしていた。

初稿が上がったとき、最初私がモノクロプリントの感覚(言語)で校正希望を伝えた。その後、凸版印刷のプリンティングディレクター杉山さんに社長が印刷の言語で版作成の方向付けなど相談した。傍らで私も聞いていたが指示内容がほとんど理解できなかった。

"版"ってどんなモノだろうか?など素朴な疑問も多く印刷立ち会いで少しでも理解できるのだろうかなど考えていたが、昨日今日で少し印刷の世界を観ることが出来たと実感している。

地下鉄志村坂上駅を出るとすぐ「TOPPAN」の大きな看板が目に入ってきた。待ち合わせ場所に着くともう社長、デザイナー石山さんもすでに居られ、入門証を受け取り工場に入ると機械が動く低い音とインク・油の匂いがする。校正室と書かれた部屋に入り少し待っているとオペレータの方が最初の原稿を持って入ってきた。

初稿校正原稿やプリント原稿を見ながら上がってきたての紙に部分的なインク指示を書き込み、納得いくまで繰り返し仕上げていく。白は紙の地色であとは墨とグレーインクの組み合わせで、僅かな調整で見違えるよな印刷が仕上がっていく。

原稿プリントと見比べると考え込んでしまうカットも少なく無かった。7月の展示用プリントは写真集原稿とは別にGWからプリントしているが身が引き締まる思いだ。

昼食後、印刷現場内に行くとオペレータの方の指示を機会の入れると印刷の輪転機から私の写真が12枚不思議な方向付け、面付けで掃き出されてきていた。みるみる積み重なっていく大量の写真を観ていると久しぶりに感じる高揚感だった。

過去の写真集印刷で様々なコト(トラブルや不測の事態など)があったと話を聞くと、今回の私の写真集「Thanaka」は比較的順調な印刷だったようだ。

今月末ごろは多分出来上がってくる、とても楽しみだ。

写真はミャンマー・インレー湖でいつも訪れる家のお嬢さん。

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