2013年8月アーカイブ

写真展御礼状など

| コメント(0) | トラックバック(0)

8/22(木)の夜、ギャラリー冬青にプリントを納品した。これでひとまず展示が完了した。うれしいことにエディション2と写真集の作品から購入して頂いた作品があり、写真展終了後プリントを制作したものが仕上がり持参した。写真展前の5月に展示用をプリントしていたときとは違う緊張感を持っての各工程作業となった。

社長には2015年12月の次回展示にむけて幾つか聞いておきたいことがあり、幾つか質問をしたのだが、全てに明確に答えて頂けた。それだけではなく昨夜わざわざ電話を貰い心構えを含めた自分の姿勢につながる貴重な助言をいただけた。

そして昨日今日と写真展に来て頂いたなかで住所のわかる方々に御礼状を作っていた。明日発送するので数日後には届く予定。

20130825-001.jpg

今回の写真展などについて記載して頂いたリンク(私にとって貴重な財産)

師匠 背中を押してくれた 写真展会場等で会うことが多い 

今回写真集と展示を通してお世話になった
 まとめの分析 写真集スタート 最初

先日、冬青の高橋社長からタイトルが「おめでとうございます」のメールが来た。中身を読むと写真集「Thanaka」日本図書館協会の選定図書に選ばれたとのこと。聞き慣れない名前だが字面を見ればどういうモノかはなんとなく想像はつくが正直、どのくらいの"意味"があるのか分からなかった。
ひとまず、御礼のメールを書いてネットで少し検索してみたがいまいちピンとこない。

それで、昨夜冬青ギャラリーへ行き社長の話を聞き、図書館協会からの通知書を貰った。今回の選定では120冊が選ばれていたが写真集は私の一冊しか無かった。サイトなどを見ると出版物の15〜20%程度が選ばれるようだが社長の話では写真集は希だそうで社長もとても喜んでいた。(もらった選定図書リストを見ると筒井康隆や林真理子、瀬戸内寂聴などの名もありその中に私の名前が載っているのは俄には信じがたい気もするが出版というのはこういう意味もあるのだろう)

選定図書になると「選定図書速報」・「週間読書人」・「日本図書館協会 図書週報」の3誌に寄って全国の図書館に紹介され、図書館に蔵書される可能性が出てくる。全国にどれだけ図書館があるか分からないが写真集の売れ行きに大きなプラスになるコトだと思いたい

しかし最も重要なのは図書館に蔵書されるということはより多くの人達に私の作品を観てもらえるコトだ。もし私が居なくなっても写真集は残る。

写真作家の写真集は本人の分身として一人歩きしていくからと聞いていたが少し実感出来てきた。

また、冬青社高橋社長がブログでこのコトを書かれているが合わせて私のコトを分析しながら綴っているのが興味深い。しかも概ね正しく、あのときそこまで見透かされていたのかと思うと少々恥ずかしい。

写真は写真集の表紙に採用した写真。写真展で展示もしたし写真集にも入っている。私自身とても思い入れのある一枚で、撮影時に「光」「タイミング」そして「構図」とも完璧に近く所謂「手応え」のあった一枚だった。写真集の表紙デザイン案は他にもあったが最終的に私の希望でこの一枚に決めた。

20130809-001.jpg

展示が終わり1週間が経った。いつもの日常に戻ったのだが気がつくと展示が決まってから終わるまでの出来事、考えていたコトなど思い返していた。

コマーシャルギャラリーで展示することの意味、意義は前もって考えてはいたが、本当のところは実際に展示が始まって身に染みて実感することになった。今までメーカーのギャラリーやレンタルギャラリーで展示は経験していたが違いは予想以上に大きかった。

「コレクターの方にオリジナルプリントを購入していただく」言葉で書けばこれだけだがその中には様々な思い、こだわりが込められている。

今回は写真集も出版出来ただが、合わせての展示はこれ以上無いプロモーションになった。展示は終われば終わりだが、写真集は私の、写真展の分身としてこれから様々な出会いがまっていることだろう。

そして、2015年12月に次回の展示が決まった。私の今回の展示はギャラリーとしてはまだまだ力不足は重々承知しているつもりだ。それでも次の機会を与えてくれたことは今後の作家活動のなかでとても嬉しくもあり、糧となる。次回まで2年と4ヶ月、長い様でも今回展示した作品は7年かけて撮ってきたことを考えると決して長くは無い。

20130802-001.jpg

今回展示した作品のなかで一番いろいろ聞かれた作品。「雪ですか?」と思われる方も多く居られたが「早朝の霧で宿泊先のホテルで撮った」と答えると一様に「いいところですね」との言葉。ホテルは合計で30泊くらいしているがこのような条件はこの日しか無かった。私にとっても貴重な早朝の一コマだった。

 
  

アーカイブ